
<月刊ハマの番長~シーズン5~:第3回>
DeNA三浦大輔監督(51)が、舞台裏や思いを語る「月刊ハマの番長~シーズン5~」。第3回は15勝8敗と上位争いに食い込んだ5月の勢いのまま、3日から始まる「日本生命セ・パ交流戦」への展望を語った。23年は11勝7敗で優勝、昨年も11勝7敗でセ・リーグではトップと好相性を誇る。優勝ラインの13勝を目安に捉えながら、強力打線を強化して突き進んでいく。【取材・構成=小早川宗一郎】
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順位が大きく変動すると言われている交流戦。三浦監督も上昇気流に乗るポイントと捉える。
「セ・リーグの順位にも大きく影響する18試合だと思います。しっかり勝って貯金を作って、リーグ戦に戻れれば。12、13勝しないと優勝できない。13勝くらいが目安になるかなと。優勝ラインになって、貯金を作ってリーグの順位を詰めて戻りたいなと思います」
強力打線が武器のチームにとって、DH制のある交流戦は好相性だ。昨季は交流戦、日本シリーズ合わせてDH制の試合は11勝1敗と無類の強さを誇った。
「DH制の3カード、9試合をどう戦っていくのか、コーチやアナリストらと相談しながら考えています。ファーム調整中の筒香も状態が上がってきているので、交流戦から登録の予定はしています」
頼れる背番号25の復帰が打線を活気づける。
今季はチーム本塁打数が昨季から激減。昨季は計101本塁打だったが、ここまでシーズン約70本塁打ペースと、30本近く減少する計算になる。
「今まではホームランがたくさん出ていましたし、もちろん野球の大きな魅力だと思います。ただ他にも得点をとる手段はあるので、四球だったり、走塁などのレベルを上げていきます」
本塁打で言えば、出場機会が限られながらも20歳の松尾が牧に次ぐチーム2位タイの3本塁打を放っている。攻守における成長ぶりがすさまじい。
「打撃は評判通りプロに入ってきたときからいいもの持っていましたし、打席での落ち着き方はさすがだなと。守備でもよく考えてコミュニケーションを取れるようになったし、物おじせずに意見を言えるようにもなりました。まだまだ勉強中だけど、1つずつ階段を上がってきているからこそ、バウアーとバッテリーを組んで出場機会も増やしていける段階まで来ているということです」
若手、中堅、ベテラン、外国人選手。徐々にかみ合いつつある今季。交流戦をきっかけに一気に加速していく。