starthome-logo 無料ゲーム
starthome-logo

【西武】交流戦前で借金15→貯金2と変ぼうした獅子 西口監督の起用や人事から見えてくるもの


西武ライオンズはオリックスとの試合で3-2の勝利を収め、連敗を2で止めた。今年は50試合で27勝23敗と貯金「4」を記録し、昨年の15勝30敗から大きく改善した。新監督の西口文也氏の下、投手陣と守備力が好調であることが勝因の一つとされる。また、西口監督の選手起用は、実力重視の厳格な方針で進められており、選手の役割を明確にすることで新たなチームの形を築いている。野村大樹選手や栗山巧選手が打率低迷のために二軍再調整となる一方、走塁や守備での成果を評価される選手がベンチ入りしている。個々の選手に対する期待値を設定し、適材適所で起用することが再建の礎となっていると分析される。

オリックス対西武 オリックスに勝利し甲斐野(左)とハイタッチをする西口監督(撮影・石井愛子)

<西武3-2オリックス>◇1日◇ほっともっと神戸

西武は連敗を2で止め、交流戦前の50試合を27勝23敗の貯金「4」で終えた。

昨季は15勝30敗の借金「15」で、この時点で松井稼頭央前監督の休養が決まった。「再建には3年から5年かかる」との覚悟の声も球団上層にあった中で、その1年目に“勝つ”成功経験を積めていることは、再建への確かな前進だ。

今年の西武はなぜ、白星をつかめているのか。先発投手陣と守備力の良さは目立つところだ。

それ以外のポイントを探ると1つ、気になった点がある。5月8日、野村大樹内野手(24)が出場選手登録を抹消された。

理由は2軍再調整だった。打率1割7分1厘。しかしこの時点で二塁定位置を争う児玉は1割5分で元山は1割ちょうど。当時0割だった仲田はいまだに、5月を終えてもまだ今季初安打が生まれていない。

「なぜ大樹が2軍に?」。各所からそんな声が聞かれた。

なぜか-。絶対的レギュラーに至っていない野村大にまず求められるのが「打撃」だからだ。

児玉や仲田らは守備走塁優先でのベンチ入りで、そこに準じた仕事をこなしてきている。西口文也監督(52)は「バリエーションもちょっとはないとね、打てない時はほんとに打てないで終わっちゃうので」と話す。仲田はこの日、期待値通りの走塁で決勝のホームへ滑り込んだ。

その中で野村大はスタメン6番起用もありながら打率も打点も数字を残せなかった。主に代打で期待され打率1割を切った栗山も同様に再調整になった。

開幕3戦目にして不動のレギュラー源田に代打を出した。西口文也監督(52)は「練習以上のものは出せないから」と言い、選手の役割をしっかりカテゴライズしてシーズン序盤に臨んでいる印象がある。

オープン戦ではいきなり5番に平沼を起用した日がある。レギュラー格の渡部聖が休んだ日だった。

スタメンを変える時は前後を大きくいじらない。開幕スタメンで「7番元山、9番源田」を示唆していたものの、最終的には「7番源田」にした。

西口監督は起用について多くは語らないが、元山ら二塁手は開幕当初は日替わり起用を想定していたため、と想像できる。

5月28日の楽天戦(ベルーナドーム)も捕手の牧野を初めて3番DHで起用し「当てはめただけ」と言った。今季の西武はDHは中軸を打つことが多く、その言葉自体もすんなり当てはまる。

投手起用についても、序盤で大量ビハインドになった試合は、いわゆる“勝ちパターン”の投手は一切投げさせない。

必勝リレーへの21歳山田の抜てきも含め、選手個々への期待値も設定した“キッパリ”采配が、シーズン前半の戦いの礎にある。【西武担当=金子真仁】

    Loading...
    アクセスランキング
    game_banner
    Starthome

    StartHomeカテゴリー

    Copyright 2025
    ©KINGSOFT JAPAN INC. ALL RIGHTS RESERVED.