
<中日4-2巨人>◇31日◇バンテリンドーム
中日板山裕太郎内野手(31)が同点の8回に代打で登場し決勝の2点適時三塁打を放った。「何を打ったか分からないくらい集中していた」。2死一、二塁で“元虎対決”となる巨人ケラーの高めフォークを右翼線へ。三塁へ頭から飛び込んだ。
試合前に息子が幼稚園運動会のリレーのアンカーで1位になったと連絡が来た。「パパも負けないようにと。この前も『もっと活躍して』って言われたので。僕が活躍すれば息子も幼稚園ででかい顔できるらしいので、もっと頑張りたい」と笑った。5月28日ヤクルト戦の試合前練習ではノックの打球を顔に受けた。「口と鼻の中が切れていますけど、当たり所が本当によくて」。ちょっとでもずれていたら顔面骨折などで離脱していた。
この日は大量8人を入れ替えた。その中には内野を争う石川昂も入っている。板山は代打、スタメン、内野に外野と幅広く起用される。井上監督も「いろんな意味で助かる」と重宝する。板山は18日巨人戦(東京ドーム)でも代打で決勝の1号2ラン。報道陣から巨人キラーかと問われると「そんなことはない。オレがそうだねって言ったら、そうやって書こうとする。別に巨人戦じゃなくても。もっともっと派手に活躍できるような手助けをしてあげたい」とさらなる期待をかけた。【石橋隆雄】