
<日本ハム4-1ロッテ>◇30日◇エスコンフィールド
近未来のエースが、堂々たる投球を見せた。日本ハム達孝太投手(21)が自己最多114球を投げ、6回2/3、5安打無失点で今季2勝目を挙げた。得意のフォークも要所で威力を発揮して8奪三振。ニュースター候補の躍動で単独首位のチームは貯金を再び7とした。試合後の達の主な一問一答は以下の通り。
◇ ◇ ◇
-114球を振り返って
疲れましたね。はい。久々に疲れました。いっぱい投げたんで(笑い)。
-体力的には、まだ行けましたか
なんとも言えないですけど…『行けた』って書いといてください(笑い)。
-7回までは投げ切りたかった
そうっすね、7回までは投げきりたかったですね。あの(ピンチの)場面でも、あったんで。次はあそこを投げ切れるように頑張りたいなと思ってます。
-ピンチを断ってくれた玉井には
もう感謝しかないです。
-援護点をもらった直後の6回のピンチを切り抜けたのは大きかった
その通りだと思います。5回裏に点を取ってもらって次のイニング、点が入りやすい中でランナーが出て、あそこで三振を2つ取れたっていうのは。自分でもあそこはギアを上げて、三振を取りにいって取れたんで、よかったなと思います。
-7回はソトに対して13球目にフォークで三振を奪った。粘られたが、どういうことを考えながら投げていたか
(7回は)真っすぐが使いもんにならなかったんで、もうフォーク。とりあえずフォークで。もう最後、投げ切れたって感じですかね。
-その後に対戦して二ゴロに抑えたポランコは、前の打席で大きな右飛。それを踏まえた対策は考えていたか
あの選手の特性として、カウント取りにいったフォークとか多分すごい合う選手なんで。もう低く低くっていう意識だったんですけど(右飛は)ゾーンに入ってしまって打たれたんで。打たれたっていうか、まあ、ああいう打球になってしまったんで、その次の打席はほんとに慎重に投げてましたね。
-序盤の真っすぐは、よかった
よかったと思います。行ける時に(ロッテ打線に直球に対する)そういう意識をさせられたんで、後半もフォークで空振りを取れた部分はあると思うんで、良かったなと思います。
-中盤以降の真っすぐは
7イニング目の真っすぐは、もう使いもんにならなかったです(笑い)。(球速も)遅かったんで。40中盤くらいしか出ていなかったんで。
-それでも抑えた
変化球がよかったんで。その分、そんなに(真っすぐが)速くなくても、いいとこに投げて、ファウルを取れたんじゃないかなと思います。
-中11日での登板
リカバリーはしっかりできてるんで、試合勘だけなくさないように、ピッチングでもバッターを立たせたりして、いろいろ工夫して調整はしてたんで、それがうまくできてるんじゃないかなと思います。
-やっぱり先発としては間隔的にはもっと縮めたい?
今年に入って…去年からですけど、中6日でずっとファームで回ってたんで、その準備は全然できてるかなっていう感じですね。
-前回もロッテ戦で好投。その時と比べると何かここが変わったなっていうとこ、ありましたか
フォークがあんまり良くなかったんで、落ち方的にも。まあ、良くない方向に変わってますね(笑い)。
-それでも7回は、そのフォークでピンチを切り抜けた
はい。悪いなりに投げるところだけ意識して、投げてましたね。
-疲れた理由というのも、フォークの精度の部分がちょっとあった
そうですね。それもありますし、1球で決めきれない分、球数が多くなって、疲労にもつながってきてたので。2ストライク追い込んでから1球で決めるようなボールを、さらに目指していきたいなと思ってます。
-逆に言えば、それだけ苦労しながらでも無失点というのは収穫
そうですね、はい。それは本当に、この世界で先発をやっていく上では一番大事なことだと思うんで、それは1つ収穫ですね。
-他の先発陣が結果を出していく中で、負けてられないなみたいな気持ちっていうのはどうですか
それはあんまりないかもしれないですね。なんか自分のやるべきことをやっていればって、今までもそういうスタンスでやってきたんで、それの延長線上でやってます。
-1軍で登板を重ねてきて、打ち取り方はイメージ通りになってきたか
理想を言えば、全員三振取りたいですけど。三振取りにいった中で打ち取れてるんで、それは理想なんじゃないかなと思います。
-課題を挙げるとするなら
真っすぐのスピード、フォークの精度…ぐらいっすかね。そこだと思います。
-とはいえ、次に狙うのは完封
はい。
-スタミナの使い方も考えなきゃいけなくなってくる
どうなんすかね。そこ…抜くじゃないですけど、なんかベース配分して序盤に行って打たれると、それもそれで自分のピッチングじゃなくなってしまうんで。全力で行った中でどこまで持つかなっていうところだと思います。