
<日本ハム4-1ロッテ>◇30日◇エスコンフィールド
近未来のエースが、堂々たる投球を見せた。日本ハム達孝太投手(21)がロッテ戦(エスコンフィールド)で自己最多114球を投げ、6回2/3、5安打無失点で今季2勝目を挙げた。得意のフォークも要所で威力を発揮して8奪三振。ニュースター候補の躍動で単独首位のチームは貯金を再び7とした。
◇ ◇ ◇
日本ハム達は登板3日前にボールだけでなく、すしも握っていた。この日の先発に備え2軍施設のある千葉・鎌ケ谷から26日に北海道入り。27日はエスコンフィールドで先発陣の残留練習に参加後、札幌市内にある合宿所へ戻ると細野とともに隣接する大型ショッピングモールのアリオへ。「最近、自炊してるんで」。食品売り場で「マグロ、サーモン、タコ、イカとか。あとすし酢」を購入した。
ご飯は弁当チェーン店の「ほっともっと」で調達して酢飯を準備。柵で買ってきたマグロなどをすしネタに合う薄さに切って“大将”の達が握った数は約30貫。“お客”の細野に振る舞いながら自らも舌鼓を打った。チームが遠征中は合宿所で食事が出ないため外食する選手が多いが、達は「ちょっと1回やってみたいなと思って」とニヤリ。何事にも臆せず挑戦できる近未来のエース候補は、勝負のカギもしっかり“握って”2勝目を挙げた。【日本ハム担当=木下大輔】