＜ソフトバンク2－5日本ハム＞◇27日◇みずほペイペイドーム
日本ハム新庄剛志監督（53）が防がれても失敗しても畳みかける、連チャン「セーフティースクイズ」で競り勝った。
一問一答は以下の通り。
－ソフトバンク3連戦。好投手有原を攻略してのカード初戦勝利
新庄監督 伊藤くんに「しっかりしろ」って言っときました（笑い）。点取られて、いっつもよく同点とか逆転されるでしょ。「抑えないといけない」っていう慎重になりすぎて、ボールが甘く入るから。逆転されたぐらいの楽な気持ちで、テンポよくね。逆転された後のピッチング、いいんすよ。それぐらいのテンポでポンポンポンポンいったらね、また一皮むけるのに。ちょっとあれは、ちょっとショックでしたね。すぐ同点に追いつかれたのは。でもよく逆転してくれて。ビックボスも顔を出してきてね（笑い）。欲を言うなら、（セーフティースクイズを）1回で決めてくれって。（初セーブの孫）イーレイ（易磊）も抑えてくれて、たいしたもんですよ。（同点の8回1死二、三塁、五十幡の二ゴロで三塁からギャンブルスタートし、ヘッドスライディング生還した）矢沢くんの足も、スタートも、ねぇ。
－五十幡の1球目はセーフティースクイズだった？
新庄監督 今日はね（セーフティースクイズのサインを）6回ぐらい出したから（笑い）。どの状況で、どうやって…（笑い）。サインも2、3回、出しなおしたからね。ん～、1日考えさせて（笑い）。もう、その時その時で、もうパンパンパンって3、4個考えての作戦だったから。（1点勝ち越した直後にスクイズを決めた）石井くんも、よう決めてくれた。難しい（ボールを）ね。（二塁走者の）五十幡くんのスタートが、ちょっと（悪かった）。2ランスクイズだったんだけど。でも、いっぱいいっぱいかなぁ、あれは。警戒されてますからね。今度、3ランスクイズをしようかな（笑い）。
－湿りがちだった打線が終盤に得点を重ねたが
新庄監督 ちょっと、まだですね。イメージ通りではないかなぁ。
－いろいろ策を講じながら、点を取っていってという形で勝ったが
新庄監督 いや、でもピッチングコーチ（の考え）がね、だいぶ僕寄りになってきたという。9回、イーレイくんを送り出すっていう。肝っ玉、座ってきましたね。こういうのが新しいスターを出しつつ、チームが勝って、層が厚くなるというね。田中（正義）くんも投げたかっただろうし、今日はね。ちょっとイーレイくんは7回裏ぐらいから（肩を）つくり始めてたから、大丈夫かって（笑い）。9回は決まってたんですけど、大丈夫って。でも、したことがないから、彼は先発しか。いいんじゃないですか、自分の考えでね。
－清宮幸にも久々にホームランが出た
新庄監督 （博多弁で）「タイミングが遅かろうが」って（笑い）。「少し早くタイミング取らんか」って、言うたとですよ。そしたら、初球を“カポン”って打って。「このことは誰にも言うなよ」って。「内緒ね（口に人さし指を添えて）」って（笑い）。
－あれだけスクイズを失敗して、怖くなったりしないんですか
新庄監督 ないない。だって、打った方が取れんもん。確率がいい方は、これなんですよ。打ち出したら、しないし。
－今こういう状況だから、スクイズを選択
新庄監督 もちろん、もちろん。点を取るにはこの作戦が一番確率は高い。失敗しても、やる。で、取れるっていう。打てそうな気、します？ 打たせて、点入りそう？
－チャンスになると、なんかみんな突然固まるというか
新庄監督 いや、俺はそうは思わない。
－なんかスクイズも難しいような気もしていて、ちょっとドキドキする
新庄監督 でも、こういうところで成功させないと次につながらないから、させとくといい。成功で、自信を持たせる方が僕は…好きというか、快感ですよね。（林）ヘッドに「もういっちょ」って言ったら「ももも、もういっちょ？ 」って（笑い）。バントですか…みたいな。「あーん、もういっちょ」って。で「本ちゃんスクイズ！」って言って、（ヘッドも）「はい」って言って（笑い）。
－相手バッテリーも外してきたりとか結構警戒していたが
新庄監督 してたね。外した後は、だいたいしてこないから。「してこい」と思う、こっちは。でも、俺たちは2回するから（笑い）。（ウエスト）した後はだいたいストライクを取りにくるんで。2球外して、ボール2つなんか、なかなか（ない）。俺たち以外は、しない。俺は3つ外すもん（笑い）。では！
