
レアル・ソシエダードの日本代表MF久保建英(23)の来季去就が不透明だとスペイン紙ムンド・デポルティボ電子版が27日に報じた。
同紙はまず、久保がRソシエダード加入後、チームに大きく貢献してきたことを評価しつつも、今季はチームの成績不振の影響を受けたことを強調。併せて、アルグアシル監督の大幅なローテーションにあまり含まれず、スペインでのキャリア最多となる公式戦52試合、3490分、1試合平均67.11分出場を果たしたことを伝えた。
今季の久保のパフォーマンスについて、「彼がチームのプレーにもたらせたインパクトは例年に比べ、あまり大きくなかった。3大会で7ゴールを挙げたが、約500分ごとに1ゴールだった。さらにスペインリーグではアシストが1度もなかった」とあまり良い出来でなかったと寸評した。
しかし、「それはむしろチームメイトの責任が大きい。アドバンスドスタッツ(より高度な統計データ)による久保のアシストの期待値は3.75だったが、Rソシエダードは今季、重要な場面でシュートを何本も外していた。彼は他の2大会でそれぞれ2アシストを記録し、合計4アシストでシーズンを終えた」と擁護した。
久保の来季去就については、「彼は今、自分の将来をどうするか決めなければならない。海外から興味深いオファーが届いており、自分がスペイン国外で愛され、Rソシエダードよりも多くの収入を得られる可能性があることを分かっている。さらにクラブが昨季導入したモデルに対する不満も表明していた。ジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏によると、代理人事務所を最近変更し、今後数週間以内に移籍する可能性があるとのことだが、これは単なる憶測に過ぎない。彼の契約は29年まで残り、6000万ユーロ(約96億円)の契約解除金が設定されており、そのうちレアル・マドリードが50%の権利を持っている」と説明した。
続けて、「Rソシエダにとって久保はサッカー面以外でも本当に重要な選手なので、引き留めようとするだろう。彼はピッチ上で不可欠な選手だが、ブランドレベルでも、彼がトップアンバサダーの一人であり、世界有数の市場である日本市場から収入を継続的に得るために重要な存在だ」とマーケティング面でも久保が非常に大きな役割を果たしていることを強調した。
久保は現時点で、来月日本代表の一員としてワールドカップ予選を戦い、7月にRソシエダードの日本ツアーでV・ファーレン長崎、横浜FCと対戦する予定になっている。