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【西武】渡辺久信氏が前橋主催ゲームで始球式 1軍戦マウンドは「小田さんかわいそう」の日以来


元西武ライオンズの前GM、渡辺久信氏が群馬敷島球場で始球式を行いました。渡辺氏は、前橋工カラーのグラブを手に、かつての実力を思い出しながらマウンドに立ちました。彼が語る思い出には、高校時代の群馬大会決勝での惜敗があり、プロ入り後には1軍での唯一の投球として、1987年の日ハム主催試合での2イニングがありました。渡辺氏の地元での凱旋は、37年ぶりという特別なものでした。試合は西武主催のレジェンドゲームとして行われました。

渡辺久信氏(2025年3月29日撮影)

<西武-楽天>◇27日◇上毛新聞敷島

群馬開催の西武主催試合で、前GMの渡辺久信氏(59=日刊スポーツ客員評論家)が始球式を務める。

「どうしよう、大丈夫かな」。昨年の球団のレジェンドゲーム用に作った母校・前橋工カラーのグラブを身につけ、かつての快速球はさく裂する…だろうか。

「いい思い出、かぁ。負けた思い出の方が多いな」と振り返る。

高校最後の夏は群馬大会決勝で敗れた。延長11回、押し出し四球でサヨナラ負け。「負けて3日間だけ一応、おとなしくしてさ。すぐに運転免許取りに行ったよ」。学校へ行く時も敷島球場に行く時も、上毛電気鉄道に揺られた。

「俺、指定席あったんだよね。いつも座るとこ、だいたい決まってて。一度、なんでか譲ってもらったことがったなぁ」

勝ったのと同じくらい負けた、敷島球場にまつわる青春ストーリー。

プロ入り後は1軍戦で登板したことは。「2軍戦で斎藤雅樹さんと投げ合ったんだけどな。1軍ではないかな…あっ、あるよ!!」

突然思い出し、渡辺氏の表情が華やいだ。

「まだ若い頃だよ。もう優勝を決めてて、消化試合みたいな時だったんだけど、当時はまだ日ハムが東京ドームが本拠地で、でも何か使えなかったみたいで、敷島でハムの主催ゲームになったんだよ。そこで投げたんだった」

続ける。

「先発でね。2イニングだけ。先発陣がみんな、日本シリーズへ向けての調整登板みたいな感じになって。俺が先発で2イニング、東尾さんが2イニング、工藤さんが2イニング、郭泰源さんが2イニング、でも延長戦になっちゃってリリーフの小田さんだけ最後、3イニングになっちゃって。小田さん、なんかかわいそうだったね」

その2イニングが1軍投手としての唯一の地元凱旋(がいせん)だった。

「あれ、いつだったかな。調べてみてよ」

日刊スポーツ記録室によると、その記憶は22歳だった87年10月18日のこと。そこから1万3735日ぶり。37年7カ月と8日ぶり。群馬のヒーローとして、敷島のマウンドに立つ。【金子真仁】

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