
<東京6大学野球:明大3-2法大>◇第7週第3日◇26日◇神宮
首位の明大が3-2法大に競り勝ち、2勝1敗で勝ち点を4に伸ばした。
優勝の行方は早大との2校に絞られた。最終週の早慶戦で早大が1敗すれば、明大の4季ぶり44度目の優勝が決まる。
毛利海大投手(4年=福岡大大濠)が中1日でのマウンドにも役割を果たし、6回1失点で今季6勝目を挙げた。
3回に法大の境に先制ソロを被弾したが「何とかこの1点で食い止めたら」と粘り、打線が4回、5回と2イニング連続得点で逆転した。
2点リードの6回2死一、二塁のピンチでは法大の主砲松下を内角低めのスライダーで空振り三振に仕留め、左拳をぐっと握りほえた。「打たせて取るピッチングができた」と勝ちに結びつけた。
リーグ初完投初完封した法大1回戦から中1日のマウンド。少しでも疲労を緩和しようと、役場職員の弟の遥大(はると)さんからもらった血流がよくなるというパジャマを毎晩着て寝た。
リーグ戦中に届いたプレゼントは、4月に社会人になったばかりの弟が初任給をはたいくれた。気になる値段は「2、3万近くする」という代物。「寝付きがいい」と疲労回復グッズの存在に感謝し、兄思いの弟のために優勝を届ける。