
<メッツ3-1ドジャース>◇25日(日本時間26日)◇シティフィールド
メッツ千賀滉大投手(32)が本拠地でのドジャース戦に先発し、5回1/3を投げ5安打1失点、4四球5三振で5勝目(3敗)を挙げた。この試合の2回2/3に達した時点で規定投球回に到達し、ドジャース山本由伸投手(26)を抜いて防御率1・46でリーグトップに立った。
初回、大谷翔平投手(30)に18号先頭打者アーチを浴びたが、その後の無死二、三塁のピンチを無失点。直後に主砲アロンソの10号2ランで逆転すると、3回まで3者凡退に打ち取った。
4回以降は粘りのピッチング。3-1の4回は2死一、三塁からパヘスに特大の飛球を打たれたが、フェンスギリギリの左飛。5回は2死満塁とされるもスミスをフォークで三ゴロに打ち取った。6回1死からマンシーに四球を与え、101球になったところで降板。その後は救援陣がリードを守った。
メンドサ監督は、何度もピンチを背負いながら初回の1失点にまとめた千賀の投球について「立ち上がりからフォークはあまり良くなかったように思う。初回はフリーマンにファウルで粘られたし、スミスにも粘られた。不利なカウントも多かったが、彼は戦い続け、カットボールも感触が良かったかどうかはわからないが、それを駆使しながら、なんとか抑える方法を編み出していた」とコメント。「6回に1アウトを取ったのも我々にとって重要だった。ベストな状態でなくてもドジャース打線に対してあれだけの投球ができたのは、彼の能力の高さを示している。大事な場面できっちり抑え、我々に勝つチャンスを与えてくれた」とたたえた。
同監督は千賀のグラブ交換にも言及した。千賀は初回に使用していた白と紫色のグラブが審判団に注意され、2回からグラブを交換。ドジャースから指摘があったのかと問われた同監督は「ドジャースが指摘したかどうかは分からない。アンパイアが私のところにきて、ルールだからと(言われた)。ライトグレーと白のグラブは使えない。彼らが指摘したかはわかないが(自分がドジャースの立場だったら)同じことをすると思う」と話した。