
<中日1-5阪神>◇25日◇バンテリンドーム
997日ぶり白星の次は2日ぶりの白星! 阪神湯浅京己投手(25)が国指定難病「胸椎黄色靱帯(じんたい)骨化症」から復帰後初の回またぎをまっとうし、登板2試合連続で勝利投手となった。
「伊原がすごくいい投球をしてくれていたので、なんとかいい流れを持ってこようと頑張りました」
敵地中日戦。6回1失点と試合を作った伊原の後を受け、1-1の7回に2番手で登板した。前日24日はベンチ外で休養十分。11球で3者凡退に仕留めると、8回もマウンドに向かった。3季ぶりの回またぎ。1死二塁のピンチを招くも無失点で切り抜け「問題なく0点で抑えられたのでよかった」。直後の9回の攻撃で味方打線が4点を勝ち越し。復活星の23日同戦に続き、再び白星が転がり込んだ。
この日は22年に同病を患い、同じ執刀医から手術を受けた中日福も登板。「感慨深いものがあった。1軍の舞台で一緒の試合に投げられてうれしい」。リハビリ中にアドバイスを受け、この日の練習前も会話。「(DeNA)三嶋さんも(ロッテ)岩下さんもみんな1軍でやれたら勇気をもらえる人がいる。自分がそうやってリハビリとか頑張れた。そういう存在になれたら」と力を込めた。
藤川監督は状態、球数を考え、本人と話して続投を決断。「迷いはなかった。良かった」と右腕をたたえた。23日は石井、24日は岩貞と中継ぎ投手が3試合連続で回またぎ。救援陣の踏ん張りがチームを支えている。【塚本光】