
<中日1-5阪神>◇25日◇バンテリンドーム
阪神藤川球児監督(44)の前夜の疑念が解消された。試合前のメンバー表交換時、責任審判の福家審判員が中日井上一樹監督(53)と藤川監督(44)に対して、前日の判定を巡る一連の流れについて、謝罪も含めて事情説明。両監督は最後は笑顔で握手を交わした。
藤川監督は試合後、メンバー交換時の話に触れ、「井上監督と審判と話をして、紛らわしいジャッジがあったことで、井上監督はストライク・ボールではなくて、ジャッジに対してということだったんですけれど、こちらのベンチではそれが何が行われてるからわからないんですという話をして」と説明。
「もちろん、全然怒ってないんで。審判から紛らわしいジャッジがあって、『その(井上監督の確認行為の)あと藤川監督の方に行かなかったということも含めて、すごく申し訳ない』ということだった。自分たちの現場は、お互いリスペクトを持ってやっているという、ただそれだけなんです」と話した。
前日24日の試合では9回先頭の阪神渡辺がフルカウントから低めの直球を見送り四球を選んだ。小林球審は右手を上げかけるジェスチャーをしたが、ボール判定。井上監督がジェスチャーについて抗議した。その後1点差に詰め寄り、2死二塁で中野が際どい内角球をストライクと判定され試合終了。藤川監督は「ストライク・ボールの抗議は禁止なはずなんですけど、それがあった中で最後の中野の1球というのは、正直納得いかない」と判定の“帳尻合わせ”に疑念を口していた。