
<スペインリーグ:Rマドリード2-0Rソシエダード>◇15日◇最終節◇サンティアゴ・ベルナベウ
【マドリード(スペイン)=高橋智行通信員】レアル・マドリードが最終節でレアル・ソシエダードを2-0で破った。今季限りでチームを去るカルロ・アンチェロッティ監督(65)、クロアチア代表MFルカ・モドリッチ(39)のホームラストマッチを勝利で飾り、2位でシーズンを終えた。エースFWエムバペ(26)が2得点の活躍をみせ、リーグ得点王をほぼ確実にする31ゴール目に到達した。
前半から試合を優勢に進めた。圧力をかけて相手陣でゲームを展開すると、同38分にPKをエースFWエムバペが蹴り、1度は相手GKにセーブされたが押し込んで先制した。
後半も同様に優位に進めると、同38分にエムバペがFWビニシウスとの連係から抜けだし左足で加点した。
同41分にはモドリッチがチェマと交代。両チームの選手が花道を作り、会場はスタンディングオベーションでレジェンドのベルナベウラストマッチを祝福した。家族や昨季限りで現役を退いた盟友クロース氏も駆けつけてその最後を見守った。12年にイングランド1部トットナムから加入すると、13シーズンの在籍でチームに28個のタイトルをもたらした。172センチと小柄ながら確かな技術と豊富な運動量、献身性でチームをけん引した。
13~15年以来2期目のアンチェロッティ監督は、リーグタイトルを2度、欧州チャンピオンズリーグを3度など、計15個のタイトルをクラブにもたらした。今後はブラジル代表で指揮を執る。クラブは来季、レーバークーゼンの監督を退任したOBのシャビ・アロンソ氏が率いることが確実視されている。
チームは今季26勝6分け6敗で勝ち点84。バルセロナに次ぐ2位でフィニッシュした。6月15日に開幕するクラブワールドカップ(W杯)アメリカ大会に出場する。