
レアル・マドリードのアンチェロッティ監督(60)が「ひとつの時代が終わる時は常にたくさんの感動がある」とクラブでの最終戦を前にして話した。
23日にアンチェロッティ監督の退任がクラブから正式発表された。その後、イタリア人指揮官が24日にホームで行われるスペインリーグ最終節レアル・ソシエダード戦の前日会見に出席したもようをスペイン紙アスが伝えた。
アンチェロッティ監督はまず、Rマドリード戦で最後の指揮を取ることになるRソシエダード戦に向けて、「明日がRマドリードでの最後の試合、特別な日であることは避けられない。ひとつの時代が終わる時は常にたくさんの感動がある。私に今、それが起こっているが、まったく悲しんではいない。本当に幸せだよ。私は常にベストを尽くすことを心がけてきたし、遅かれ早かれ.こうなっていたので、幸せを感じながら去ることができる」とコメントした。
続けて、「この期間や選手、クラブ、会長に感謝している。我々は素晴らしい時間を過ごすことができた。多くの愛情やサポートを得て、素晴らしい選手たちを指導する機会を得られたことに感謝している。この期間も終わりを迎える。かなり長かったが、いい形で終わることができる。私は会長と口論したことはないし、これからもないだろう。もちろん最終日もね。これまですべてが順調だった。これから新たな時代が始まるが、私はここに来た時と同じ熱意を持って臨むつもりだ。成功に満ち溢れた年月だった。我々は多くの勝利を収め、君たち(記者)と700回以上の記者会見を行ってきたことも成功だと思う(笑)。我々は楽しい時間を過ごしてきた。でも、700回も耐えるのは、そんなに簡単なことではなかったと思う。いい質問ばかりではなかったからね」と話した。
Rマドリードでの最終日がこれまでにないほど感動的なものになるかという質問に対しては、「そう思う。私はすぐに感極まってしまうからね。明日は感動的な1日になるはずだ。もし泣いてしまっても問題ない。素晴らしいものになるだろうし、Rマドリードでの期間、私をよくサポートをしてくれたモドリッチとそれを分かち合うつもりだ。彼はファンタスティックなレジェンドだよ。彼と一緒に別れを告げるのは素晴らしいことだ」と答えた。
また、アンチェロッティ監督はベルナベウで成し遂げた最高の夜はいつかを聞かれ、「たくさんある!ひとつを選ぶのは難しいが、逆転劇を挙げたい。それらはまだ説明つかないものだからね。特にパリ・サンジェルマン戦、マンチェスター・シティー戦、チェルシー戦の逆転劇は胸に刻まれている。永遠に忘れることはないだろう」と返答した。
アンチェロッティ監督は記者会見の最後にひとつの時代が終わったと感じているかという質問を受け、「モドリッチとともに黄金世代は終わると考える人もいるかもしれない。カルバハルはまだいるけどね。でもこの世代は他のすべての世代同様、いつかは終わりを迎えるものだ。そしてこれまで、カゼミーロ、クリスティアーノ・ロナウドなど多くの選手たちが去っていった。それでもRマドリードは今後も世界最高のクラブであり続けるはずだ」と締めくくった。