
<楽天0-1日本ハム>◇23日◇楽天モバイルパーク
日本ハム金村尚真投手(24)が今季3度目の完封勝利で、4番郡司裕也捕手(27)の3号ソロで挙げた虎の子の1点を守り切った。試合後の新庄剛志監督(53)の主な一問一答は以下の通り。
◇ ◇ ◇
-金村が、すごすぎる
「変化球でのストライクの取り方が、めちゃくちゃうまくないですか。打ちたい、打ち気になったバッターのとこで、ちょっとボールを動かす。チームの中でもNO・1と言っていいぐらいのピッチャーなので。これで2回(好投が)続いたんだっけ?」
-負けて、負けて、勝って
「じゃ、次は負けか(笑い)」
-いえ、勝ち勝ちでした
「勝ち、勝ちじゃないですか。じゃ、期待持てますね。で、また抹消でしょ。ねぇ、もったいないなぁ~。けど、こればっかしはもう全員を育てないといけないから。待ってもらうしかない」
-でも、その投げ抹消が、先発陣が長いイニングを投げられる要因では
「いや、やってないからわからんけど…しょうがないなぁ~。ピッチャー、やったことないし。俺なら10日は空けたくないですね。俺ならね。俺ならなんか、やっぱり中5とかでも投げたいから。でも、ピッチングコーチに、しっかり段取りを組んでやってもらってるんで。組んでもらってやってるんで、今日もいいピッチング。(そのリズムは)変えたくないでしょうね。多分ね。今日は郡司くんがね、4番で。打席に入る前に『打率見るな』って言いました(笑い)。『見ません』って。『打率じゃないです』って」
-でも、それが郡司の良いところ
「あそこ(8回)で打たな、じゃあ(笑い)。満塁で。もっと明日もイジろう(笑い)」
-浅間がすごく打席で粘りを見せていた
「そうでもないんじゃない(笑い)。いや、1、2打席目、三振でしょう? タイミング合ってないから、どうしようかなって考えてた時にライト前、打ってくれたんでね。最後もフォアボールか。あのフォアボール、でかかったですね。もうちょっと楽に、金村くんには最後、締めてもらいたかったんですけど。1点じゃね…緊張したでしょうね。緊張というか、こういう1点差を楽しんでいるような感じもしますしね、金村くんの場合は」
-金村が最後まで投げられるように成長できるような取り組みって、どういうところにあると思いますか
「僕のおかげですよね(笑い)。加藤くんもね、1年目かな。4、5回でもう代えましょう、みたいなことをピッチングコーチに言われて。何を言ってんのって。いやいやいや、完投でしょ、って。で、徐々に徐々に僕ずっと投げさせたんですよ。で、完投できるようなピッチャーになった。我慢をしながら、やっぱ育てないといけないんで。加藤くんはFAでハッピーな契約ができたと。あのままだったらもう、なんかやっぱ想像で…俺ちょっとわかんないけど、加藤くん投げたら、すぐ代えられていたんでしょ?」
-2巡目、3巡目の対戦で捕まる傾向だった
「それは想像でしょ。それを超えてなかったんですもんね。そのうわさは聞いてたけど…ハァ~って。そんな関係ないやろって。大丈夫、大丈夫っていう感じで、投げさせていたんで。金村くんもそう、伊藤くんもそう。やっぱ完投。いろんなプラスアルファの材料がね、出てくる。気持ちの面にしても、成長の面にしても、中継ぎを休ませる面でも。もう投げたくて、うずうずしたいぐらいの中継ぎになります」
-そうなりつつある
「空きすぎても、あかんしね。明日(の先発)は誰だっけ」
-山崎福也
「(完投)あるね(笑い)。その次は?」
-細野
「細野くんは、あのルーティンがあるから(笑い)。足をつるルーテインがあるから。1回ずつ伸ばして欲しいね。6回に足をつる、次は7回に足をつる、8回に足をつるって。まあまあ、そう冗談を言いながらでも、勝っていきますよ」
-金村投手は今年期待して開幕投手も任せたと思うんですけど、ここまでの成長は監督から見て想像以上ですか
「いいピッチングをして、悪いピッチングをして、いいピッチングして、悪いピッチングしたんで、うわぁこのままこの流れで1年間通されたら困るなっていうところで、いいピッチングがちょっと続いたんで。でも、抹消でしょ…(笑い)。ちょっといろいろピッチングコーチも考えてると思うんでね。それも…『ボス、話があります』っていうのを待ってます(笑い)。勝つために、どうすればいいかっていう方法を探してくれてると思うんで。たぶんね、トップに立つために」
-コーチも成長させるために、今年の新庄監督はそこも口出ししない
「よそのチームから引っ張られるような、コーチづくりっていうのはしているんで。去年の中盤ぐらいから…ですね、俺も引っ張られる(笑い)。以上」