
<巨人-ヤクルト>◇23日◇東京ドーム
巨人甲斐拓也捕手(32)がしぶとく先制打を放った。
4回1死一、三塁。2球で追い込まれるも、そこから粘った。ボール球は見送り、際どい球はファウルでカットした。迎えた10球目。真ん中付近に入ってきた116キロカーブを、スイングを途中で止めたような技ありの一打で中前に運んだ。甲斐の先制打で勢いに乗った打線は、この回一挙4点。試合の主導権を奪った。
ヒヤッとする場面を乗り越えた。2回1死から左前打で出塁。続くヘルナンデスの二直に、慌てて一塁にヘッドスライディングで帰塁した際に指を痛めた。チームは岡本、丸がケガで離脱中。長野、坂本のベテランも不振で2軍調整中だけに一瞬、不穏な空気が流れたが、コーチ、トレーナーらが状態を確認した上でプレーを続行した。試合前の時点で吉川に次ぐチーム2番目の40試合に出場。チームを束ねる正捕手がバットで不安を払拭した。