
第64回春季全道高校野球の組み合わせ抽選が21日、札幌市内で行われた。11年ぶり16度目出場の北見北斗は26日に釧路北陽との対戦が決まった。就任4年目でOBの鈴木收監督(56)は、母校では3季通じて初の地区予選突破。「この子たちは悔しい思いを持ちながら、絶対春、夏とやるんだって気持ちで冬を乗り越えてきた。それが1つ形にできてうれしい」と話す。
北見地区予選4試合で失点はわずか1。そのうち3戦でバッテリーの両方をこなすのが、主将で4番の松岡翔汰捕手(3年)だ。捕手として先発し、終盤にマウンドへ。最速143キロの計7回4安打無失点で試合を締めている。中学まで投手が本職で高校入学後の1年秋から捕手を務める。兼任のメリットは「捕手をやってからなので、打者の情報が入っている中で投手に回れる」と感じている。
昨秋は地区2回戦敗退。ウエートトレーニングに取り組み、松岡は最高90キロだったベンチプレスを一冬超えて150キロまであげられるようになるほど筋力をつけた。パワー十分な背番号2は「チーム一丸となって野球を楽しんでやりたい」と、まずは前回出場と同じ4強を見据えた。【保坂果那】