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権藤博氏「権藤、権藤、雨、権藤」を語る「命までは取られはせん」


元横浜監督の権藤博氏(86)は19日、日本記者クラブでの会見で、自身のプロ野球時代の回想と現代の投手育成法に関する提言を行った。権藤氏は現役時代、中日で活躍し数々のタイトルを獲得。タフな投手として知られ、「権藤、権藤、雨、権藤」という流行語も誕生した。戦後の時代を懐かしみつつ、当時の厳しい練習環境を振り返った。指導者としても活躍した権藤氏は、現在の日本の中6日の先発ローテーションについて「中4日や中5日での起用が投手育成に適している」と提案。ピッチャーの体調管理と米国の100球制限を参考に、日本の投手運用の改善を訴えた。

権藤博氏(2024年1月撮影)

元横浜(現DeNA)監督の権藤博氏(86)が19日、東京・千代田区の日本記者クラブで「戦後80年を問う」と題し、会見した。

現役時代は中日でプレーし、プロ1年目から35勝をマーク。最多勝、最優秀防御率、最多奪三振、新人王、沢村賞などのタイトルを獲得した。

現役時代、登板を重ねるタフネスぶりに「権藤、権藤、雨、権藤」という流行語も生まれた。

当時を振り返り「時代も違うんですよ。我々が投げてる時は、監督はみんな戦争帰りの人ばっかりなんですよ。弾をかいくぐって、帰ってきた人ばかりですから、投げて、次の日に『ちょっと、肘が痛い』と言ったら、『何? 肘が痛い? たるんどる。命までは取られはせん』のひと言ですからね」と回想した。

権藤氏は「そりゃ、弾をかいくぐって、帰ってきた人たちからしたら、肘が痛いとか、肩が痛いっていうのはたるんどるのひと言ですよね。だけど、そういうことは通用しないんですよ、今はね」と話した。

指導者に転身後の話を移し「2軍のコーチの時から完投したピッチャーに『投げた翌日に、今日いけるか?』と聞くんです。『ちょっと、(体は)張ってます』と。行かせるつもりはないけど。次、中1日で聞くんですよ。『張ってますけど、だいぶ治りました』と。中2日で『今日はどうだ?』と聞くと、『もう、完璧です』と言うんです。投げさせはしませんけど、だいたいどのピッチャーも中2日で大丈夫と言うんです。ということは中3日でいけるってことは、もう1日気持ちの準備があるために中4日。米国は中4日でやってる。その代わり、何ともなくても用心のために100球で交代させる、これが米国のやり方ですね」と話した。

権藤氏は、日本の中6日の先発ローテーションに触れ「何で中4日でいけるのに、中6日も休ませるのかと。野手は毎試合出て、給料はどんどん高くなってくる。いいピッチャーは1週間に1回しか出ない。そのうち、年を取っていく。中4日とは言いませんけど、すぐに中5日くらいにはやらないといかんとは思ってます」と提言した。

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