
さあ首位固めウイークだ! 2位広島に1・5差をつけてセ界トップを走る阪神は、20日から巨人&中日との6連戦(甲子園&バンテリンドーム)に臨む。伝統の一戦に腕ぶすのは森下翔太外野手(24)だ。巨人戦は3戦連発中で、今季は打率4割1分2厘の好相性。厳しいマークが予想されるが「それでも打つのが自分の役割」と気合十分だ。先発先陣は甲子園での巨人戦4連勝中の才木浩人投手(26)。投打がっちりの快勝で下位球団を突き放す。
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20日から甲子園で始まる伝統の一戦を前に、森下は燃えていた。「前回は3連戦でかなり打ったので、(相手も)対策もしてくると思う。それでも打つのが自分の役割だと思っている」。研究、対策をしてくるなら上等。こちらはその上をいって打ち返すだけ。虎の3番が力強く宣言した。
前回5日からの敵地3連戦では、初戦にソロを放つと、2&3戦目は2ラン&2ラン。3試合連続アーチをかけた。トータル14打数8安打、3本塁打、9打点。全セの監督として、8日に球宴要項発表会見に参加した巨人阿部監督が「昨日までタイガースにコテンパンにやられた。(球宴メンバーは)森下くん、佐藤(輝)くんが中心になってくるんじゃないかな」とたたえる大活躍だった。
今季の巨人戦自体も9試合で打率4割1分2厘の好相性。それでも本人が一番求めるのは、ここぞの場面での1本だ。「18日の広島戦みたいに4打数1安打でも、いいところで1本打ちたい」。直近5試合は19打数2安打と下降気味だが、うち1本の安打が18日広島戦の決勝打で勝負強さは健在。6度の勝利打点はリーグトップだ。プラスイメージ満載の巨人を撃ち、自身も一気の上昇期気流に乗る。
チームは貯金6で、2位広島に1・5差、3位DeNAには2差をつけて首位を走る。巨人、中日と続く6連戦でその座をがっちり固め、突き放す1週間にしたい。20日の巨人先発は今季未勝利のエース戸郷がくる。森下は「全試合打てれば、(相手が)エースとかエースじゃないとか関係ない。初戦という意味では取れればいい」とまずは20日の勝利に全力を尽くす意気込みを明かした。チームは今季の伝統の一戦で3カードとも初戦に勝利して7勝2敗。目指すは3連倒での首位固めだ。背番号1がお得意さまを再びとらえ、チームに勢いをもたらす。【塚本光】