
<明治安田J1:鹿島1-0清水>◇17日◇第17節◇カシマ
首位鹿島アントラーズがホームで清水エスパルスを1-0で下し、5シーズンぶりの7連勝で勝ち点を37に伸ばした。前半7分にFW鈴木優磨(29)の今季5ゴール目で先制し、そのまま無失点で勝ちきった。
鈴木が落ち着いて仕留めた。前半7分、MFチャヴリッチの右からの折り返しを右足ダイレクトで合わせ、ゴール左下に決めた。今季5点目で、J1通算68点目。クラブ歴代3位のMF小笠原満男の通算69得点にあと1点と迫った。
試合後のインタビューでゴールシーンについて「いいボールがきた。ミートだけを意識してうまく決めることができた。去年からこの形でなかなか点が取れていなかったけど、昨日(の練習)からいいフィーリングがあった」という。
決勝点だけでなく、左サイドハーフの位置で守備でも奮闘。後半途中からは1トップに入り、フル出場した。ただ、追加点を奪えず、最後は押し込まれる展開だった。「清水はここ何試合かで一番強かった。組織化されていてやりにくかったけど、90分通して苦しい時間もありましたけど、乗り越えて勝つことができてよかった」とほっとした様子だった。
チームは1-0で、今季8度目の無失点。それでも鈴木は「もう1点、追加点はチームとしての課題。もう1点を取ることで相手の息の根を止められると思う。追加点というのを意識していきたい」と勝利を手放しで喜ぶことはなかった。
7連勝で2位柏レイソルとの勝ち点差は4に広がった。「7連勝だろうが、8連勝だろうが、9連勝だろうが、僕たちは優勝するまで満足しない。1試合1試合を戦って最後に優勝できるようにがんばりたい」と締めた。
◆鹿島の個人J1通算得点
1位=89点 長谷川祥之
2位=80点 柳沢敦
3位=69点 小笠原満男
4位=68点 鈴木優磨
5位=59点 マルキーニョス
6位=55点 野沢拓也
7位=52点 土居聖真
7位=52点 マジーニョ
9位=50点 アルシンド
10位=49点 興梠慎三