
<ソフトバンク1-3西武>◇14日◇みずほペイペイドーム
ソフトバンクが競り負け、勝率5割復帰を逃した。0-1で迎えた初回に無死満塁の絶好機を演出するも、4番山川、5番中村、6番柳町が凡退。まさかの無得点に終わり、結果的に4安打1得点とホークス打線が沈黙した。この日は今季初めての「ルーフオープンデー」で、みずほペイペイドームの屋根が開いた一戦も勝利を飾ることができず。借金は再び2となり、3位西武とのゲーム差は3に広がった。
◇ ◇ ◇
最後は嶺井のバットが空を切った。1-3の最終回2死一塁。1発同点の場面も、空振り三振に終わった。3回以降はノーヒットで、計4安打1得点と打線が沈黙。試合をひっくり返す反発力はなく、今季初めての「ルーフオープンデー」を勝利で飾ることはできず。3連勝を逃し、勝率5割復帰に失敗した。試合後、小久保監督は敗戦の要因を「初回が全てやったんじゃないですか」と振り返った。
指揮官が嘆いた場面が1点を追う初回だ。無死満塁の絶好機を演出するも、4番山川が空振り三振。フルカウントからの6球目、見逃せばボール球の変化球に手が出てしまった。続く5番中村は一直。ライナー性の当たりも、相手一塁手の正面を突いた。6番柳町は二ゴロに倒れ、あと1本が出ない。手痛い拙攻が響き、結果的に1-3の2点差で競り負けた。
0-1の2回1死三塁で9番牧原大が右犠飛を放ち、一時は同点に追いついた。ただ、その後は、今季初先発の西武武内を攻めきれない。5回まで計3四球をもらうも、最少失点に抑え込まれた。昨季も計5度の対戦で2勝2敗も、防御率1・66と抑え込まれていた。この日は制球、球速とも本調子の面影はなかったが、2点目を奪えず。苦手としている左腕に、今季1勝を献上した。
この日は借金1で迎え、勝利すれば4月12日以来の借金完済だった。借金は再び2となり、3位西武とゲーム差は3。首位日本ハムとは4差に広がった。5月は12試合を終え、ここまで8勝4敗と勝ち星が先行する。15日もドームの屋根が開く「ルーフオープンデー」の一戦。4カード連続の勝ち越しへ、再浮上へ、何とか白星を手にしたいところだ。【佐藤究】