
巨人は12日、秋広優人内野手(22)、大江竜聖投手(26)とソフトバンクのリチャード内野手(25)の2対1の交換トレードが成立したことを発表した。
巨人はここまで19勝16敗の貯金3でリーグ2位につけているが、不動の4番岡本和真内野手(28)が6日阪神戦(東京ドーム)で負傷。その後「左肘の靱帯(じんたい)損傷」と診断された。一般的には全治3カ月程度とみられており、前半戦での復帰は絶望的となっている。岡本の離脱後は、増田陸内野手(24)が一塁、坂本勇人内野手(36)が三塁で起用されていたが、長距離砲の内野手は補強ポイントだった。
リチャードは、沖縄尚学から17年育成ドラフト3位でソフトバンクに入団した。20年に支配下登録され、同年から5年連続ウエスタン・リーグ本塁打王。今季は自身初となる開幕スタメンの座を勝ち取るも、6試合で打率0割9分1厘と結果を残せず、2軍降格。2軍戦では21試合の出場で打率1割6分2厘、4本塁打、10打点の成績を残している。
◆秋広優人(あきひろ・ゆうと)2002年(平14)9月17日生まれ、千葉県出身。二松学舎大付では通算23本塁打、投手で144キロを記録。20年ドラフト5位で巨人入り。22年に背番号を68から55に変更。23年、121試合に出場し10本塁打と台頭した。今季は5試合に出場し打率1割4分3厘、本塁打、打点なし。200センチ、100キロ。右投げ左打ち。今季推定年俸2450万円。
◆大江竜聖(おおえ・りゅうせい)1999年(平11)1月15日生まれ、神奈川県座間市出身。二松学舎大付では1年夏と2年春に甲子園出場。16年ドラフト6位で巨人入団。サイドスローに転向すると、貴重な中継ぎ左腕として1軍定着。21年に47試合、23年には32試合に登板した。173センチ、82キロ。左投げ左打ち。今季推定年俸2450万円。
◆リチャード(砂川=すながわ=リチャード)1999年(平11)6月18日生まれ、沖縄県出身。沖縄尚学から17年育成ドラフト3位でソフトバンク入団。父オブライエン・ジャンさんは米国人、母あけみさんは日本人。20年3月に支配下登録。ウエスタン・リーグでは昨季まで5年連続5度の本塁打王と3年連続4度の打点王を獲得している。オフには山川らと故郷・沖縄で自主トレを行った。189センチ、123キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸1000万円。