
<日本ハム4-0楽天>◇11日◇エスコンフィールド
日本ハム古林睿煬(グーリン・ルェヤン)投手(24)が9回98球で2勝目を挙げた。100球未満で完封する「マダックス」を達成。
来日初完投初完封で、台湾時代を含めてもプロ初完封初マダックス。「最初から失点しないように気をつけました。初回から点を取ってもらえて安心して投げられました」と野手陣に感謝した。
8回を投げ終わった際、新庄監督は加藤投手コーチに「遠くでやまびこのように『完封させたいなあ』って。コーチは迷ってましたけど、そこでもう(加藤投手コーチが)『行かせます』って」。指揮官のささやきも効いた初完封だった。台湾で1完投したが、古林は「雨か何かで6回コールドになった試合」だという。「9回を投げ切れたっていうのは初めて。これからに生かしていけたら」と、手応えを口にした。
指揮官はマダックスにちなんだネーミングを考えたが「グダックス…ちょっと違うな。これからもあるから、彼は。ファンの方たちにね、今後グーリンが作り上げていく“マダックス”に代わる何かを作ってほしいですね」。精密機械マダックスの上をいくような快投を、ここから積み重ねていく。【永野高輔】
▼日本ハム古林睿煬が来日初完投、初完封を98球でマークした。日本ハムの外国人投手が100球未満で完封勝ちしたのは、95年7月4日西武戦のグロス(81球)、02年4月10日ロッテ戦のミラバル(80球)に次いで23年ぶり3人目。台湾出身投手では88年4月23日近鉄戦の郭泰源(西武=86球)、11年8月17日巨人戦のチェン(中日=96球)に次いで3人目となった。