starthome-logo 無料ゲーム
starthome-logo

【阪神】村上頌樹が自身初のマダックス達成で両リーグトップ6勝目 自分のためではない完封


阪神の村上頌樹投手が、中日戦で2試合連続の完封勝利を収めました。村上は98球で中日打線を抑え、100球未満での完封を示す「マダックス」を達成しました。阪神では21年10月以来となるこの快挙を甲子園球場の4万2598人の観客の前で披露しました。当日は「TORACO DAY」として多くの女性ファンが集まり、村上は彼らの声援を力に変えました。村上は勝利後、「野手の方が助けてくれたし、無駄な四球がなかったことが良かった」と語り、28イニング連続無四死球を続けています。藤川監督は兄のマダックスコーチと村上の類似性を指摘しつつ、彼の安定したピッチングを讃えました。村上は両リーグトップの6勝目を挙げるとともに、リーグ1位タイの39奪三振を達成しています。

阪神対中日 9回表中日1死一塁、村上はボスラーを二ゴロ併殺打に仕留め98球の完封勝ちを収めてガッツポーズを見せる(撮影・加藤哉)

<阪神2-0中日>◇10日◇甲子園

黄色い声援を力に変えた。阪神村上頌樹投手(26)が2試合連続の完封勝利を挙げた。98球で中日打線を料理するマダックス(100球未満での完封)を達成。両リーグ単独トップの6勝目を挙げた。この日の甲子園はガールズフェスタ「TORACO DAY」の初日。女性ファンも多く集まり、観客4万2598人の聖地で圧倒的な投球を披露した。

   ◇   ◇   ◇

ゲームセットの瞬間、村上からガッツポーズが飛び出した。最後は併殺で自身初となる2試合連続完封勝利。大歓声の中、すぐに白い歯を見せながら、マウンド上でハイタッチした。

「完封できたのがまず一番。2試合連続だったので、うれしかったです」

自身初、阪神では21年10月2日中日戦の高橋遥人以来のマダックス達成だ。最も球数を要したのは2回だが、それでも14球。最後は9回1死一塁から98球目でボスラーを二塁併殺に仕留めた。「テンポ良くいけた。野手の方が助けてくれた」。何より28イニング連続無四死球。「無駄な四球がなかったことが良かった」とゼロ行進につながった。

マダックスはブレーブスなどでプレーしたMLB通算355勝グレグ・マダックスが名前の由来。藤川監督はレンジャーズ時代、同投手の兄マイク・マダックス投手コーチから指導を受けた経験があり「お兄さんもすごくコントロール良かったですね。(弟のグレグに)背格好、身長等は村上に似てますね」と重ねた。

球団で21年高橋遥人以来の2戦連続完封。前回の2日ヤクルト戦から3日後の5日、チームへの思いを明かしていた。「開幕してからリリーフの方々にいっぱい投げてもらっている。長いイニングを投げて休ませたかった」。自分のためではない。2試合とも救援陣の温存に成功。登板日以外にも好影響を与えている。

この日は女性ファンのための「TORACO DAY」。過去2年は計7勝1敗と好相性の同イベントの今年初日に勝利を届けた。村上はTORACOへのアンケートで、友達にしたい選手3位にランクイン。「投票していただいてありがたい。満員の中で投げさせてもらえるのもありがたい」。感謝を胸に腕を振り続ける。

雨天中止によるスライド登板も苦にせず、両リーグトップ6勝目。39奪三振もリーグ1位タイ。「真っすぐがいいから空振りがとれている。そこで変化球でゴロを打たせたり、フライアウトをとれたり」。単独首位を走る虎は開幕投手が頼もしい。【塚本光】

◆マダックス 100球未満での完封を意味する造語。大リーグのブレーブスなどで通算355勝を挙げ、殿堂入りしたグレグ・マダックスは、通算35完封のうち13度を100球未満で達成。抜群の制球力で「精密機械」と呼ばれた。

▽阪神坂本(リードした村上について)「いつも粘り強く投げてくれている。頌樹さまさまですね。中継ぎも休める。全部いいように、頌樹がやってくれているんじゃないかな。野球はコントロールが大事だなと、いつも思わされます」

    Loading...
    アクセスランキング
    game_banner
    Starthome

    StartHomeカテゴリー

    Copyright 2025
    ©KINGSOFT JAPAN INC. ALL RIGHTS RESERVED.