
<東都大学野球:亜大2-1青学大>◇第4週第1日◇10日◇ジャイアンツタウンスタジアム
勝ち点3同士で迎えた直接対決は亜大が先勝し、22年春以来28回目の優勝に優勝に王手をかけた。
負けられない1戦に、エース、斉藤汰直投手(4年=武庫荘総合)の血が騒いだ。「いつもと違う雰囲気でめちゃくちゃ緊張感があったけど、ワクワクしかなかったです」。140キロ後半の力のある真っすぐに、落差のあるフォークでバットを振らせ、奪った三振は11。「追い込んだら低めに集めるイメージで投げた結果が三振につながりました」。4回には、青学大の好打者、小田康一郎内野手(4年=中京)に被弾するも、「強気で抑えようとした結果。この1本で気持ちが切り替えられた」と、力の出し入れを自在に8回を2安打1失点。開幕カードの東洋大戦で右手中指の爪を割って以来の登板で、エースらしく、復活を貴重な勝利で締めくくった。
優勝まであと1勝。正村公弘監督(62)は「目の前の試合を1つずつ勝って、結果優勝できるかできないか。優勝は意識していますから。明日も一戦必勝で全員で戦っていきます」と、力を込めた。1つ1つ積み重ね、たどり着いた5王手。明日は頂点だけを見つめ、戦う。