
楽天は8日、「TOHOKU SMILE ACTION」の一環として、山形市内の鈴川小学校を訪問した。10年ドラフト1位で入団し、23年に引退、現在アカデミーコーチを務める塩見貴洋氏(36)が参加し、6年生の児童らとふれあった。
同企画は、野球やスポーツを通じて、子どもたちの夢を育み、東北に元気と感動を届ける活動をコンセプトに、銀次アンバサダー(37)やアカデミーコーチが東北6県を訪問する。今回冒頭では、児童らがゴロキャッチボールに挑戦。ただ野球に触れるだけではなく、塩見氏は「ちゃんと相手のことも考えて投げること」と声をかけ、互いを思いやることの大切さを伝えた。
後半の講義では「みんな夢はありますか」と問いかけた。小学生の時、プロ野球選手を志し、一度野球を嫌いになりながらも、諦めずに夢をかなえた自身の体験談を伝え、夢を持つことや目標に向かって挑戦や努力をすることの大切さを熱く訴えかけた。久保陽悠さん(11)は「いろんな話を聞いて、すごく良い経験になりました。苦手なことにもチャレンジしていきたい」と気持ちを新たにした。
目を輝かせた子どもたちの姿に、塩見氏は「思いやりのある人になって欲しいですね。そして、まずは何かを好きになってもらって、これって決めたものに向かってコツコツ努力して続けて欲しい」と願った。これからも活動を通して、東北の子どもたちの背を押していく。【高橋香奈】