
ソフトバンク上沢直之投手(31)がメモリアルデーの白星を誓った。11日のオリックス戦(京セラドーム大阪)に先発する見込み。同日は球団が福岡移転後、通算5000試合の節目で、新加入右腕が歴史的マウンドに立つ。5月の通算17勝(9敗)、勝率6割5分4厘、防御率2・51はいずれも月別最高の数字。タカの“ミスターメイ”がホークスの歴史に花を添える。
◇ ◇ ◇
新加入右腕に歴史的なマウンドが回ってきた。9日からは敵地オリックス3連戦。その3試合目となる11日はホークスの福岡移転後、通算5000試合目になる。89年に南海から福岡ダイエー、福岡ソフトバンクと球団名は変遷をたどってきた。聞かされた上沢は「え、そうなんですか? すごいですね」と笑みをこぼしながら意気込む。
「昔から1試合ずつホークスを築き上げてきた人たちがあっての5000試合だと思う。そのように築き上げてきた人たちに感謝をしながら投げさせてもらえたらなと思います」
節目を白星で飾りたいところで好データが上沢を後押しする。プロ入り後の5月は通算17勝9敗、勝率6割5分4厘、防御率2・51。勝利数、勝率、防御率でいずれも月別最高成績だ。今季も5月1日の日本ハム戦で黒星を喫したものの7回3失点、自責2の好投。自身も「5月は割といいイメージなんですよね」と自覚ありだ。要因は「ちょっと分からないんですけど…」と考えながら「天気も良くなって温まって体が動き出しているのかなと勝手に解釈しています」とほほ笑んだ。タカの“ミスターメイ”がメモリアルデーに花を添える。
チームは昨年からオリックス戦11連勝中。上沢もお得意様だ。日本ハム時代は破竹の12連勝を飾るなど通算21勝8敗を記録している。今季は4月23日にホークス移籍後初対戦で6回4安打2失点、2勝目をゲットした。この日は大阪・舞洲で投手練習に参加。森友哉の戦列復帰を念頭に置きながら「打線の雰囲気も変わっていると思う。しっかりデータを見て動画を見て勉強しながら、1つ1つ丁寧に投げていきたいなと思います」と語った。5・11、オールドファンを含めた全国のタカ党にメモリアル白星を届けてみせる。【只松憲】