
<明治安田J1:町田1-2京都>◇7日◇第15節◇Gスタ
FC町田ゼルビアのプロ2年目DF望月ヘンリー海輝(23)が、ホームの京都サンガ戦でプロ初ゴールを決めた。
脳振とうの疑いでDF中山雄太の退場に伴い出番が巡ってきた中、出場からわずか4分後の前半39分だった。DF林幸多郎のロングスローをDF岡村大八が頭ですらし、ゴール前に流れたボールに飛び込み右足で押し込んだ。
昨季はレギュラーを獲得し、日本代表にまで選出された期待の選手。今季は躍動感あふれるプレーが陰をひそめていただけに、待望の一発となった。その後も積極的な攻め上がりで好プレーを連発。地をはう強烈な右足シュートも放った。
チームは敗れたが、望月自身は今後へのきっかけとなる明るい兆しが見えた。
前節鹿島アントラーズ戦(0-1負け)では決定的なクロスボールに飛び込めず、チャンスを逃していただけに「失敗から学んだというか、学ぶことができて得点を決めることができたと思っています。(プロ初ゴールは)うれしかったです」。
ただチームが逆転負けしただけに笑顔はなく、口を突くのは反省の弁ばかり。「(4月25日の)湘南戦もそうだったんですけど、あの時間帯(後半追加タイム)での失点というのは、ちょっと難しいですけど、ああいうのをなくしていかないと上に行けるチームにはならない。本当にをそこは徹底していくしかない」。
ソツのないサッカーが昨季3位だった町田の強さだが、今季はむしろ甘さが見えてしまっている。その点については「あの時間帯のプレーの終わらせ方だったり、粘り強さだったり、そういうのが去年と比べると今季は負けているので、もっと改善していかないといけない…」。
ヒーローとなるはずの一戦が、まさかの大どんでん返し。悔しさが自然と口を突いて出ていた。