
<明治安田J1:町田1-2京都>◇7日◇第15節◇Gスタ
FC町田ゼルビアがホームで京都サンガFCに1-2で逆転負けを喫した。途中出場したプロ2年目のDF望月ヘンリー海輝(23)がプロ初ゴールを挙げてリードしたが、後半に2点を奪われ逆転負けを喫した。
脳振とうの疑いでDF中山雄太の退場に伴い出番が巡ってきたDF望月が、出場からわずか4分後の前半39分に先制点を挙げた。DF林幸多郎のロングスローをDF岡村大八が頭ですらし、ゴール前に流れたボールに飛び込み右足で押し込んだ。
192センチの長身で長いストライドを生かした快足が持ち味。昨季は前半戦から頭角を現し、レギュラーに定着した。森保監督の目に留まり日本代表にも選出され、J1で26試合に出場。今季も開幕から先発で起用されたが、プレーに精彩を欠き、今季の先発試合数は6にとどまっていた。この日もベンチスタートだったが、中山のアクシデントという緊急出場の中、目に見える結果を出した。
後半15分には右サイドでボールを浮かせて相手選手と入れ替わるように縦に抜けだし、ゴール前へマイナスのクロスボールを送った。同24分にはエリア外でこぼれ球を拾うと地をはうような鋭いシュート。GKの正面でキャッチされたが「天空の城」野津田を沸かせた。攻守に渡り、躍動感あふれる本来のアグレッシブな姿を披露した。
しかし後半28分、京都に追いつかれた。カウンターから右へ展開されると、MF奥川雅也のクロスボールをFW平賀大空が頭で合わせた。ゴール左ポストをたたいてゴールイン。1-1の同点となった。
町田は終盤、途中出場のFW藤尾、デュークを中心に京都ゴールに迫った。望月も2点目を狙ってゴール前まで積極的に走り込んだ。アディショナルタイムにDF岡村大八が切り返しから強烈なシュートを放ったが、ここはDFパトリック・ウィリアムがゴールライン上でクリア。
このままドローかと思われたがまさかの結末が待っていた。後半50分、ゴール前のこぼれ球からDF福田心之助に左足で豪快にゴールを奪われた。土壇場での失点で敗れた。直近6試合で1勝5敗と厳しい状況に陥っている。