
<UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL):インテル・ミラノ4-3バルセロナ>◇6日(日本時間7日)◇準決勝第2戦◇ミラノ(イタリア)
3度の優勝を誇るインテル・ミラノ(イタリア)が、ホームで過去5度優勝のバルセロナ(スペイン)を延長の末に4-3で下し、2戦合計7-6で2季ぶりに決勝進出を決めた。延長前半9分に途中出場のMFフラッテージ(25)が決勝点を決めて激闘を制した。09-10年シーズン以来の頂点を目指し、ミュンヘンで行われる31日(日本時間6月1日)の決勝でパリ・サンジェルマン(フランス)-アーセナル(イングランド)の勝者と対戦する。
インテルが鮮やかなショートカウンターで先制した。前半21分、左ウイングバックのDFディマルコが敵陣中央に移動してボールを奪い返して縦パス。抜け出したDFドゥムフリスの右からの折り返しを最後はFWラウタロ・マルティネスが右足ワンタッチで仕留めた。主将の今大会9ゴール目で、2戦合計4-3とした。
第1戦で足を痛めて前半限りで交代したエースの復帰は大きく、前半終了間際にもMFムヒタリアンの縦パスに鋭く抜け出してPKを獲得。それを前半46分にMFチャルハノールが豪快に右足でゴール左隅に突き刺し、リードを2点に広げた。
後半9分、バルセロナが1点差に迫る。17歳のFWヤマルを中心に押し込み、両サイドバックが攻め上がった。DFジェラール・マルティンの左からのクロスをDFエリック・ガルシアが右足で蹴り込んだ。勢いを取り戻したバルセロナは同15分にもジェラール・マルティンの浮き球のパスに飛び込んだMFダニ・オルモが頭で合わせてゴール。第1戦と同様に2点差を追い付いた。
2戦合計5-5。後半24分過ぎにはヤマルが抜け出したところでMFムヒタリアンに倒されて主審はPKの判定。だが、VARによってわずかにペナルティーエリアの外だったとしてPKは取り消された。
後半43分、ラフィーニャが勝ち越し点を決める。MFペドリからのパスを受け、左足で狙ったシュートはGKゾマーに防がれたが、そのこぼれ球を右足で蹴り込み、右サイドネットに突き刺した。今大会13ゴール目。得点ランキング首位のドルトムントのFWギラシに並んだ。
後半追加タイムは5分。勝負は決したかと思われたが、同3分にインテルが土壇場で追い付く。右サイドからドゥムフリスが粘り強く抜け出してグラウンダーのクロスを送ると、前線に攻め上がっていたDFアチェルビが右足でニアサイドを打ち抜いた。37歳のDFは欧州CL初ゴール。3-3、2戦合計6-6で延長戦に突入した。
延長前半9分、インテルが勝ち越す。FWテュラムが右サイドで粘り強くキープしてからパス。FWタレミが落とし、最後はMFフラッテージが左足でゴール左隅に蹴り込んだ。値千金の決勝点。ホームのサンシーロは歓喜に包まれた。