
<UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL):バルセロナ3-3インテル・ミラノ>◇30日(日本時間5月1日)◇準決勝第1戦◇バルセロナ(スペイン)
10大会ぶり6度目の優勝を狙うバルセロナ(スペイン)が、ホームでインテル・ミラノと3-3で引き分けた。インテルはオランダ代表DFダンフリース(29)が2得点1アシストと活躍した。第2戦は6日(日本時間7日)に行われる。
開始わずか30秒でインテル・ミラノが先制した。カウンターで一気に攻め上がり、最後はDFダンフリースの右クロスをFWテュラムが右足ヒールで流し込んだ。けがから4試合ぶりに復帰したフランス代表FWは今大会4ゴール目。その間にチームは公式戦3連敗を喫したが、その存在の大きさをあらためて示した。
今大会ここまで12試合で最多37得点のバルセロナ、最少5失点のインテル・ミラノ。開始早々のゴールが「矛と盾」の構図をより鮮明にした。だが、前半21分にもインテル・ミラノがセットプレーから追加点。同じくけがから復帰したばかりのダンフリースが浮き球のボールを右足ジャンピングボレーで蹴り込み、リードを広げた。
そこからバルセロナが反撃。公式戦通算100試合目の出場となった17歳のFWヤマルが後半24分に鮮やかなゴールを決める。右サイドから細かいステップでペナルティーエリア内に侵入し、相手4人に囲まれながらも左足でシュート。ボールは左ポストの内側に当たってネットを揺すった。
17歳のアタッカーのゴールで勢いを取り戻したバルセロナは前半38分に追い付く。MFペドリの右の浅い位置からのクロスをFWラフィーニャが頭で折り返し、最後はゴール前に走り込んだFWフェラン・トーレスが右足で押し込んだ。ただ、同42分にDFクンデが負傷。DFエリク・ガルシアが交代出場した。前半は2-2で折り返した。
インテル・ミラノも後半開始からFWラウタロ・マルティネスが交代。前半途中に負傷したエースに代わってイラン代表FWタレミが出場した。そんな中、後半19分に勝ち越しに成功。MFチャルハノールの右CKを再びダンフリーズが頭で合わせた。
だが、その1分後にホームのバルセロナもセットプレーから同点。FWダニ・オルモが左CKからグラウンダーのパスを送り、ペナルティーエリア外からFWラフィーニャが左足を一閃(いっせん)。クロスバーに当たって跳ね返ったボールはGKゾマーに当たってそのままゴールイン。試合は再び振り出しに戻った。
戦前の予想ではバルセロナ有利とされていたが、打ち合いの末、インテルがアウェーで3ゴールを挙げて引き分けた。