
<明治安田J1:京都2-3C大阪>◇3日◇第14節◇サンガS
セレッソ大阪FW中島元彦(26)が、3月2日新潟戦以来、10試合ぶり今季3点目を決めた。4月18日に誕生日を迎え、これが26歳の第1号。勝ち越しゴールとなり、4試合ぶりの勝利をもぎ取った。
12試合連続先発、今季14試合目の出場。前半開始14分で0-2と劣勢に立たされたが、2-2の同点に追いつき、迎えた後半20分。MFルーカス・フェルナンデスのFKにヘッドで右隅に決めた。マンツーマン守備をかいくぐり、狙いすました1発だった。
「勝つって、こんなに難しいんだなと実感した。けが人がたくさんいる中で、ベンチメンバーをそろえるのが難しいくらい厳しい状況の中で、チーム全体がサポーターのためにも1勝がほしかった。そのためにも僕たちは努力を続けてきたし、今日こそ絶対に勝とうと、チーム一丸で戦えたのが勝利の要因」
このセットプレーの場面は、「自分が(ゴールを)決めた過ぎて(FW北野)颯太に(役割を)代わってもらった」。本来はこぼれ球に対応する役だったが、ルーカスのキックのターゲットとなり、値千金弾を決めきった。
ストライカーとして期限付き移籍していたJ2ベガルタ仙台から今季、約3年ぶりに復帰。だが、けが人の影響で2、3列目でのプレーが多い。そして、チームは15位で事実上の残留争いに巻き込まれている。
インタビューを受ける途中で、中島の目が赤くなっていった。それほど重圧を背負った敵地での京都戦だった。