
5連勝中の西武にはこの週末で2位浮上の可能性が十分にある。0・5ゲーム差の2位日本ハムと敵地エスコンフィールドで3日、4日と連戦。3日は今井達也投手(26)の予告先発が発表され、4日は隅田知一郎投手(25)の先発が濃厚だ。パ防御率1、2位の左右2枚には数日前、心をうつ出来事があった。
先輩の高橋光成投手(28)が29日の楽天戦(ベルーナドーム)で597日ぶりに勝利投手になった。今井は「いやぁ、うれしいっすよ…。そりゃ」と感慨深そうに話した。「苦しい気持ちを表に出さないようにしてた感じはあったんですけど。勝ちがつかないのが2年続くって、しんどいだろうなって」と想像する。
高橋自身が1勝で突き抜ける可能性もあるし、今井は「みんなが盛り上がってたし、雰囲気は今まで以上によくなると思います」と予感し、隅田も「光成さんは普段から明るいですけど、心の底からうれしい感じって久しぶり見ました」とムードの良さを口にする。この両輪で2位に浮上できれば、獅子はなお加速できる。「ALL ONE」で戦う。【金子真仁】