
<ソフトバンク-日本ハム>◇1日◇みずほペイペイドーム
台湾の「火球男」が確かな実力を発揮した。来日2度目の先発となった日本ハム古林睿煬投手(24)は初回こそ2失点したが、2回からは力強いストレートが火を吹いた。
2回先頭の広瀬隆を見逃し三振に仕留めた直球は155キロを計測。さらに130キロ前後のカーブもウイニングショットとして、6回までに8奪三振。ゲームメーク能力の高さを証明した。
来日初登板初先発となった4月23日楽天戦では5回2/3を7失点(自責5)で初黒星を喫した。その試合後の会見で挙げた課題は「ピンチに自分がどう向き合って切り抜けるかっていうところ」と語っていた。
その課題をクリアできたのは5回だ。1死二塁とピンチを背負ったが、1番野村はカーブ、2番笹川は直球で空振り三振。ストライクゾーンを目いっぱい使いながら自信のあるボールを果敢に投げ込み、切り抜けることができた。
打線も5回に公式初対戦となった元日本ハム右腕の上沢から、郡司が今季のチーム初犠飛を放つなど2得点で同点に追い付いた。さらに7回には万波が勝ち越しの6号ソロを放ってガッツポーズ。昨季の台湾MVP右腕の力投が打線にも力を与えた。【木下大輔】