
8年目の覚悟が垣間見えた瞬間だった。
日刊スポーツ新人記者の質問に、西武の西川愛也外野手(25)が答えてくれた。ルーキー時代について問うと「希望に満ちあふれていて、どんな世界なんだろうと…。周りよりもちょっとでも多くバットを振ろうと思っていた」と、振り返った。
入団8年目となる今シーズン、複数安打を直近3試合連続で放つなどの活躍を見せている。25試合中11試合で第1打席で安打を打っており「出塁することが1番打者の大仕事なので、全集中してます」と明かした。
誰よりもバットを振ることを意識していたルーキー時代、その一振り一振りが1番打者としての現在の打席につながっている。今季26試合目となったこの日の楽天戦(ベルーナドーム)でも、いきなり安打を打った。「今は打てなきゃ、野球生活が終わるような感覚。本当に1日1日を大事に過ごしています」と語るまなざしの奥に、覚悟が見えた。
記者として初めてのプロ野球取材。西川から新人の心得を学んだ。「周りより、少しでも多くの記事を書く」。私も記者としての覚悟を決めた。【山本佳央】