
東京ヴェルディ城福浩監督(64)が、アジアチャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)で決勝進出を果たした川崎フロンターレの活躍をわが事のように喜んだ。
次節・浦和レッズ戦に向けた会見が1日、東京・稲城市のクラブハウスで行い、川崎Fが世界的スターのクリスティアノ・ロナウドを擁するアルナスル(サウジアラビア)に3-2で競り勝ち、初優勝に王手をかけたことを問われると、こう称賛した。
「中3日と中2日で、しかもそういう条件の違いとか、川崎は延長まで戦ってこの準決勝を迎えたと思いますし、相手のビッグネームとか、かける予算を考えたら、我々から見たら川崎は大きなクラブですけど、川崎から見ても1桁違いますよね、バジェット(予算規模)が。
いろんなディスアドバンテージを克服していく姿というのは、本当に我々も勇気を与えてもらいますし、Jリーグの質の高さという言い方がいいか、志の高さを示した1つのゲームなんじゃないかと。それをやり終えたと言ったらまだ決勝が残っているので怒られちゃいますけど。
大きな枠で言えばバジェットじゃないでしょ、サッカーって。僕の立場から言うと、あらためてそれを思い起こさせてくれる、あるいは日本のサッカーというものを1つ提示してもらえた。非常に誇りに思える結果かなと思います」
東京VもJ1では予算規模が小さく常に降格候補と目されながら、大きな相手に立ち向かっていくチーム。それだけに川崎Fの躍進は大きな刺激となったようだ。