
<ソフトバンク1-2日本ハム>◇29日◇みずほペイペイドーム
あぁダブルショック…。ソフトバンクが延長10回の末に敗れ、今季4度目の3連敗を喫した。1-1の10回無死、4番手の杉山一樹投手(27)が水野に決勝ソロを浴びた。試合前にはスタメン予定だった周東佑京内野手(29)が死球を受けた右膝の状態を憂慮され、出場選手登録を抹消された。9連戦の初戦は黒星発進となり、借金は今季ワーストタイの「5」。最下位に沈む小久保ホークスが苦しんでいる。
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小久保監督が肩を落とした。「この状況で相手が伊藤。勝つなら1-0しかなかった」と試合後、声を絞り出した。2回に4番山川が先制ソロも、7回に先発モイネロが昨季までのタカ戦士・吉田に同点打を打たれた。7回1失点の左腕は責められないが、主力打者が複数不在の打線に反撃の力はなかった。
試合前、ショッキングなニュースが飛び込んだ。球団記録に並ぶ開幕19試合連続安打を放っていた周東が登録抹消。周東は23日の本拠地オリックス戦で右膝付近に死球を受けており、前カードの楽天3連戦は欠場した。回復に努め、この日は4試合ぶりにスタメン復帰の予定だったが、試合間練習の後に急転し戦列を離れることに。小久保監督は「スタメンの予定だったけど、最終的に15分くらい話をして抹消と決めた」と説明。リーグ2位の打率3割4分5厘と絶好調だったリードオフマンを欠き、4番山川のソロ1発のみに終わった。
周東は試合序盤で帰途につき「打つのは大丈夫でしたけど、走れなかった。やっぱりこのままいても」と話した。死球を受けたあとは移動日を含めて5日間の休養があったが「動いた時には案外、自分の思ったところまで回復できていなかった。腫れているし、患部は痛い」と明かした。最短10日での復帰を目指すことになり、登録が可能になるのは5月9日の敵地オリックス戦から。9連戦は柳田、近藤、さらに周東抜きで戦うことになった。
1-2の延長10回は先頭今宮が二塁打でチャンスメーク。続く柳町は直近4試合で打率6割4分3厘だっただけに強攻策を取ったが、三振に倒れた。指揮官は「柳町の状態と(田中)正義との相性で決めた。逆転狙いだった」と淡々と説明。今季4度目の3連敗で借金は今季ワーストタイ5。ケガ人続出の小久保ホークスが苦しい。【只松憲】