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【阪神】近本光司が理事として異例の二刀流続ける意義「野球へのモチベーション本当に変わった」


阪神タイガースの近本光司選手が設立した一般社団法人「LINK UP」が、設立から1周年を迎えました。この団体は子供たちの人生の選択肢を広げることを目的としており、特に離島支援や母校の関学大との提携を通じて活動の幅を広げています。近本選手はプロ野球選手としての活動と並行してこのプロジェクトに取り組むことで、自身のモチベーションに大きな変化があったと語っています。プロジェクトの一環として芦屋市で「一歩踏み出す勇気 未来につなぐプロジェクト」のイベントを開催し、子供たちと交流しました。今後は球団の野球振興室と連携して淡路島で野球教室を行う予定です。近本選手は、現役であることがプロジェクトの意義を増すとし、積極的に活動を続ける意向です。

「一歩踏み出す勇気未来につなぐプロジェクト」のキックオフイベントに参加し、子どもたちと話す阪神近本(撮影・藤尾明華)

もう1つの顔が、戦うモチベーション-。阪神近本光司外野手(30)が昨年4月25日に立ち上げた一般社団法人「LINK UP」(リンクアップ)が設立から1年を迎えた。理事として参画し、離島支援を始め、母校の関学大や兵庫・芦屋市と提携するなど活動の幅は拡大中。社(兵庫)の1学年先輩で代表理事の石井僚介氏(31)と日刊スポーツなどのインタビューに応じ、二足のわらじを続ける意義を語った。28日は芦屋市内で「一歩踏み出す勇気 未来につなぐプロジェクト」の第1回を開催。名古屋移動前に立ち会い、中学生と交流した。

   ◇   ◇   ◇

異例の“二刀流”の1年が、近本を変えた。

「まずはスタートすることが大事だと思っていたので、すごく大きな1歩。その中で、自分が思っていた以上にプレーにも影響することがたくさんあって。野球に対してのモチベーションは本当に変わりました」

淡路島出身。島の外で視野を広げた自身の経験から、子どもの人生の選択肢を増やしたいと「LINK UP」を設立。新たな挑戦がプロとしての責任感を強くした。

「プレッシャーはあります。チームとして勝たないといけない、プラス個人でこういう活動をしているので」

オフには石井さんとともに、スポンサーへあいさつ回りを実施。「この活動の本当の意味は?」と聞かれるなど、1人の理事として向き合った。グラウンド外での日々が、シーズンを戦う上での新たな刺激だ。

「どうしても野球だけの生活になると、打った、勝った、活躍した、だけでしかモチベーションは変わらない。それ以外で自分の感情を揺さぶることができるのは、僕は現役選手としてはすごく大きい」

うれしい出来事もあった。今年1月、自主トレを行う沖永良部島で子どもたちとランチ会を開催。和やかにご飯を食べて交流した後、あるサッカー少年が中学から野球を始めることに決めたと聞いた。

「野球にしたからうれしかったんじゃなくて、僕たちと会って、自分の意思でこうしたいと選択肢が増えたことがすごく大きい。僕の中ではいい関わり方ができたんじゃないかなと思う」

当初始めた離島支援から、母校関学大や芦屋市と提携し「自分の想像よりもすごくスピード感もあった」と近本自身も驚く。今年は新たに、球団内に新設された野球振興室とタッグを組み、シーズン中に淡路島で野球教室を行うプランも計画する。活動の幅を広げながら、現役中に活動する意義を再確認した。

「どうしても引退すると、今僕が頑張っていることは見えにくい。でも現役だと、僕が子どもたちと関わって『じゃあ、試合行ってくるわ』で、次の日試合が見られる。4万5000人の中でプレーしている人が、今目の前にいるとなったら、子どもたちにとってはすごくインパクトがあると思う」

影響力を自負するからこそ、今は第一線でプレーすることが大きな仕事。

「プロとしての活動もしっかりするし(LINK UPを)スタートした以上、自分の全力で関わらないと、それはプロとしての行動ではないと僕は感じた。今の自分は、しっかり野球で活躍することが役割。やっぱり最後まで上を目指して、やっていく」

首位を走るチームは、29日中日戦(バンテリンドーム)から9連戦に臨む。現在チームトップの打率3割1分7厘とけん引する近本。二足のわらじで活躍を加速させる。【磯綾乃】

○…近本がタッグを組む石井さんは、社で中堅手として右翼近本の隣を守った。大学からアメリカンフットボールを始め、23年5月に引退を決めた際、近本からアタックを受け飛び込んだ。「ちゃんと中身を応援してくれる形を作っていく」と責任感は強い。毎年恒例の淡路島自主トレでは自治体と協力して名産ブースを作るなど、島全体を巻き込んだ取り組みを計画中だ。

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