
レアル・マドリードのアンチェロッティ監督(65)が延長戦の末に敗れたクラシコ後、「我々は後半、相手よりも勝利に近づいた」とコメントした。
Rマドリードは26日にセビリアで開催された国王杯決勝でバルセロナと対戦した。前半は厳しい展開となり、ペドリに先制点を許した後、後半に入り、エムバペのFKとチュアメニのヘディングシュートで逆転に成功した。しかし、終了間際にフェラン・トーレスに2-2の同点弾を決められ、延長戦に突入。そして終盤、クンデの鮮やかなミドルシュートにより2-3の逆転負けを喫し、2季ぶり、通算21回目の優勝を成し遂げられなかった。試合後、アンチェロッティ監督が記者会見に出席したもようをスペイン紙アスが伝えている。
アンチェロッティ監督はまずバルセロナ戦について、「いい試合だったし、よく戦った。試合をコントロールできていたが、相手は我々の裏へのボールを狙い、それにより難しくなった。我々はこの後も戦い続けなければならないし、チームを責めるものは何もない。我々が勝っていたとしても、スキャンダルにはならなかったはずだ。我々は後半、相手よりも勝利に近づいた」と振り返った。
エースのエムバペがベンチスタートになった理由については、「90分間プレーできる状態になかったので、ペースが落ちた後半に投入した。とても良かったし、同点ゴールを決めてくれた」と説明した。
この敗北が価値あるものかという質問に対しては、「優勝トロフィーを掲げることができなかったのは残念だが、自分たちがやるべき試合ができたので、非難するものは何もない」と結果はともかく、試合内容に満足していることを強調した。
アンチェロッティ監督はまた、状況次第で解任の可能性が報じられる来季の去就について、「私は続けることができるし、辞めることもできるが、それは今日ではなく、今後、数週間にうちに明らかになる問題になるだろう」と答えるにとどまり、試合前日に大きな問題となった審判のレフェリングについては「話したくない」とその話題に触れなかった。【高橋智行通信員】