
日本ハム北山亘基投手(26)が、黒“吉兆”の限定ユニホームで3勝目を狙う。エスコンフィールドシリーズ最終カード初戦の25日ロッテ戦に先発。昨年は同シリーズの漆黒ユニを着用した同戦でプロ初完投初完封勝利を挙げた。昨季は自身3戦負けなしと縁起がよかった黒基調の限定ユニで今季も快投し、4連敗中の本拠地で2週間ぶりの白星を地元ファンに届ける。
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“漆黒の北山”は負ける気がしない。「エスコンフィールドユニホーム2025」は上半身こそ北海道の空と雲を表現したカラフルなデザインだが、ベースは昨季のエスコンユニと同じ黒。北山には、いいイメージがある。「去年、黒っぽいユニホームでいいピッチングができた。(今年も)ほぼ黒なんで、願掛けというか、あやかっていけたら」と笑みを浮かべた。
その「いいピッチング」ができたのが、24年4月20日ロッテ戦だった。「エスコンフィールド1周年ユニホーム」と銘打たれた上下とも黒基調の漆黒ユニで、4安打無失点のプロ初完投初完封勝利。忘れられない試合となった。
さらに同ユニホームを再着用した8月24日ソフトバンク戦でも8回無失点で白星。9月1日西武戦は白星こそ付かなかったが6回3失点と試合をつくった。
北山にとって強さを象徴する重厚なブラックに身を包まれる試合は、まさに黒“吉兆”なのだ。「別にそんな気にしないですけど、いい要素があれば信じた方がいいかなと(笑い)。それは気楽に捉えて、うまくいったらいいな」と勝つマインドはできている。
調整もしっかりできた。「課題もしっかり投球練習の中で確認できたので(ロッテ戦には)不安なく入れると思います」。チームが4連敗中のエスコンフィールドで、昨季から計17イニング連続無失点と無双する“漆黒の北山”なら、そんな逆境も打破してくれる。【木下大輔】