
今春日章学園(宮崎)を卒業し、イングランド、プレミアリーグのサウサンプトンに加入したU-20(20歳以下)日本代表FW高岡伶颯(18)が13日、イギリスへ出国した。
年末年始の全国高校サッカー選手権、2月のU-20アジアカップ(杯)中国大会を経験。3月12日に18歳の誕生日を迎え、ようやく夢の地に旅立つ。「試合をしたくてたまんないっすね。自信を持ってサウサンプトンに行くので、日本から直で海外に行くのはあまり見られないけど、成功させるのが目標でもある。しっかり頑張りたい」と思いを語った。
高校サッカーからプロへ。言い訳の聞かない世界に足を踏み入れる。まずはセカンドチーム(U-21)チームでプレーし、そこからトップ昇格を狙う形だ。「結果を残してなんぼだと思うんで、それはもう1週間できるならトップに行きたいですけど、焦ってしまったらケガのリスクもあるので、自分の特長、弱い部分にしっかり向き合いたい」と冷静に現在地を分析する。チームは来季の2部降格が決定。「自分の強みを最大限生かして、(2年後に)プレミアリーグにあげて、名をとどろかせるチームと戦えたら」とイメージを膨らませた。現地ではクラブが契約したホームステイ先に滞在し、サッカーに集中するという。
憧れの元イングランド代表FWマイケル・オーウェンが活躍したイングランドでプロキャリアをスタートさせる。今秋にはU-20W杯チリ大会、28年にはロサンゼルスオリンピック(五輪)が控えるが「まずはA代表目指して頑張りたい」と高い目標に向かって突き進む。【佐藤成】