
J1清水DF高橋祐治(32)が難敵をシャットアウトする。12日はホームで川崎Fと対戦。リーグ戦では15年5月の勝利以降、13戦勝ちなし(3分け10敗)と大きく負け越す相手との一戦で完封を誓った。11日に誕生日を迎えたベテランは「32歳の初戦を勝っていいスタートを切りたい」と、1日遅れのバースデー白星を宣言。体を張った守備で3試合ぶりの白星を呼び込む。
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頼れる守備の要が、ゴール前で存在感を放つ。清水の高橋は11日に32歳の誕生日を迎えた。「もうおじさんですよ」と自虐的な笑みを浮かべながらも、次戦にかける強い決意をにじませた。チームは現在公式戦3連敗中。高橋は「チームが勝てていない中で、32歳の初戦になる。必ず勝っていいスタートを切りたい」と力を込めた。
守備は3試合連続で2失点と立て直しが急務。3バックの一角を担うベテランは直近の課題を冷静に分析する。「後半の早い時間帯に失点していることが多い。そこは割り切って戦うことも大事」。9日のJ2磐田とのルヴァン杯2回戦も1点リードの後半立ち上がりに失点。相手に流れを明け渡して逆転負けしただけに、「意識するだけでチーム全体も変われる」と、試合状況に応じた戦い方を共有するつもりだ。
対する川崎Fには苦杯をなめ続けている。リーグ戦では15年5月の白星以降13戦未勝利。相手の攻撃力は、今季リーグ最多の17得点を誇るだけに「1人1人が強烈。常にアラートで戦わないといけない」と警戒を強めた。
次戦は中3日のペースで続く8連戦の6戦目。アウェー3連戦で全敗した悔しさはホームで返すしかない。勝てば上位浮上はあるが、敗れれば一気に下位転落もある。踏ん張りどころの一戦に向け、「すごく悔しい負け方をしているので、その気持ちでアイスタで爆発させたい。僕らよりよっぽど悔しい思いをしているサポーターの思いもぶつけて勝つ」と難敵撃破で1日遅れのバースデーに花を添える。【神谷亮磨】