
剛腕リリーバーが、実家自慢の一杯と大好きなハッシュポテトで雪辱を期す。楽天藤平尚真投手(26)がプロデュースメニュー消滅の過去を乗り越え、4年ぶりにグルメを販売する。今季から楽天モバイルパークで「藤平尚真の実家の味!焼き鳥丼(1300円=BIG STEAK)」「藤平尚真のハッシュポテトともっちりパンケーキのワンプレート(930円=Boulangerie Marché」が登場。マウンドで圧巻の成績を残し、今度こそグルメも死守する。
◇ ◇ ◇
実家自慢の焼き鳥丼で直球勝負する。藤平だからこそ出せるプロデュースメニューがラインアップに加わった。「父親が焼き鳥屋さんで、ちっちゃい時から焼き鳥を食べてたんですけど、焼き鳥っていうわけにもいかなかったんで。実家でよく食べてた焼き鳥丼にしてもらいました」。何度も何度も舌鼓を打った思い出の味を再現。「藤平尚真の実家の味!焼き鳥丼」として販売する。
父武美さんが千葉・君津市で焼き鳥店「ししまる」を経営している縁で、仙台でも球場グルメとして提供されることになった。「焼き鳥も、タレも全部そのまんまです」と藤平。もも肉、せせり、タレはお店と同じものを使用する。「塩の方がおすすめなんですけど、ご飯に合うのでタレの方が(笑い)」。本音? ものぞかせながら商品を紹介した。
「藤平尚真のハッシュポテトともっちりパンケーキのワンプレート」もこだわりの一品だ。「朝ごはんみたいな感じですね。僕は普通のポテトよりもハッシュポテトの方が好きなんで」と迷わず好物をチョイス。ハッシュポテトに合いそうと考えたソーセージは「牛タンを入れてもらって結構こだわって作らせてもらいました」と仙台名物を取り入れた。スクランブルエッグ、パンケーキも一緒に味わえ、満足すること間違いなしの商品となっている。
ブルペン陣の柱に成長した。昨季、先発から中継ぎに転向した藤平は47試合に登板し、1セーブ、20ホールド、防御率1・75と安定した成績を残した。昨年11月にはプレミア12を戦った侍ジャパンにも選出され、文字どおりチームを代表する選手となった。
横浜(神奈川)から16年ドラフト1位で入団。期待の若手として19年から21年は「しょうまのオムライス」をプロデュースしていたが、わずか3年で販売終了を経験した苦い過去がある。
だからこそ活躍を示すバロメーターとなるグルメへの思いは人一倍強い。「最初、活躍した時に出させてもらって。活躍しなくなったので、なくなって…。で、また出たんで、次はなくならないように頑張りたいと思います」。今回は自信を持って2つの商品をプロデュースする。「久々の球場グルメなんで、皆さん、たくさん食べて大きくなってください」。マウンドでゼロを重ねていき、チームとともにグルメも守る。【山田愛斗】