
<イースタン・リーグ:日本ハム-巨人>◇5日◇鎌ケ谷
左脇腹の違和感で開幕2軍スタートとなった日本ハム水谷瞬外野手(24)が、1軍復帰へまた1歩前進した。5日、イースタン・リーグ巨人戦(鎌ケ谷)に「2番左翼」でスタメン出場。実戦復帰となった4日同戦では指名打者での出場だったが、復帰2戦目で守備にも就いた。攻守ともに全力プレーを見せ、コンディションは良好。飛躍のきっかけを与えてくれた恩師の直接指導を受けながら、じっくりその時を待つ。
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水谷は不安を一掃していた。4日に実戦復帰して安打もマーク。患部の違和感はもう「ないですね」。この日は左翼守備にも就き、打席では巨人グリフィンに対し、スプリットで空振り三振、高めの直球に差し込まれての遊ゴロ併殺で2打数無安打。昨季6月15日の交流戦で、16試合連続安打を阻止された左腕との対戦で「難しく考えすぎた。レベルの高いピッチャーに対しても、もう少し柔らかく」と反省したが、実戦勘を取り戻す、いい“リハビリ”になった。
開幕は出遅れたが、全幅の信頼を置く佐藤2軍打撃コーチと直に打撃を磨いている。初の開幕1軍を逃したが「せっかく(佐藤)友亮さんとの時間が取れる。(開幕が)無理ってなった段階で、僕の中では“春期講習”に入った」と、すぐに気持ちを切り替えていた。同コーチとは昨季中から頻繁に連絡を取り「言葉で表せない」という打撃の幅を広げてきた。まずは実戦のブランクを取り戻すことを優先しつつ「今日よりも明日、明日よりも明後日。ここ(鎌ケ谷)にいる期間でも技術は伸ばしているので、本当に貴重な時間だと思う」と充実の表情を見せた。
もちろん1軍の戦力として、早期の戦線復帰が第一だ。新庄監督は強行出場での長期離脱を懸念し「そんなに慌てることはない」と慎重姿勢だが、水谷は「ここにずっといてはダメ。1日でも早く向こうに戻る」と誓った。離脱後、ボスからのDMはないが、焦らせないための気遣いだろう。「ほったらかし状態です」と信頼関係から生まれる冗談を満面の笑みで飛ばし、来たるべき日に備えて室内練習場で恩師がトスするボールを約30分、フルスイングした。【黒須亮】