
<高校野球・U18日本代表候補選手強化合宿>◇4日◇奈良県内
2日目は紅白戦が14イニングで行われた。1人の投手が表、裏の2イニング分を連続で投げる方式。
合宿に参加している16投手のうち、センバツの疲労を考慮された横浜(神奈川)・奥村頼人と、同じく智弁和歌山・渡辺颯人をのぞく14投手が、競うように持ち味を生かした投球を披露した。
全国的には無名な投手のアピールが目立った。
最速は滝川(兵庫)の新井瑛太で148キロ。バックネット裏のNPBスカウトのスピードガンで計測された。チームの計測器では最速タイの147キロだった。
野球の強豪ではない私立進学校に現れた右腕は、2回をバント安打含む2安打で無失点。「高めの直球で空振りを取れたので自信を持ちたいです」と白い歯を見せた。密着マークを続ける阪神のスカウトも「素材は非常にいい。体の使い方がうまい」と高く評価した。打者として評価するスカウトもいる。
昨年春夏と甲子園を経験した最速153キロ右腕の大阪桐蔭・森陽樹投手が147キロを計測した。プロ志望を明言する世代屈指の剛腕だが、同じ147キロで並んだのが愛知の県立校・高蔵寺の芹沢大地だ。打ち取った当たりが安打になったが、2回で4三振を奪った。全身を柔らかく使うフォームから、伸びのある直球を投じて、打者を差し込んだ。担当する阪神筒井スカウトは「うちの高橋遥人のよう」とあらためて好素材と確認した。
未来富山の左腕・江藤蓮も140キロ超えの速球でネット裏から熱い視線を浴びた。江藤と、関東第一(東京)の小柄な左腕・坂本慎太郎だけが2回パーフェクト投球だった。
捕手のすぐ後ろで球筋を見ていた小倉全由監督(67=日大三元監督)も「左の江藤くん、芹沢くんはいいボールを投げていましたね」と名前を挙げた。