
<とっておきメモ>
<中日3-5巨人>◇3日◇バンテリンドーム
巨人田中将大投手(36)が中日打線を5回5安打3四球1失点で粘りきり、復活星を手にした。小学生時代にバッテリーを組んだ坂本勇人内野手(36)の先制中犠飛などで援護を受けると、3点リードの5回1死満塁を三ゴロ併殺で切り抜けるなど要所を締めた。気迫を込めた93球で23年8月26日ソフトバンク戦(楽天モバイル)以来586日ぶりの勝利。日米通算198勝目を挙げ、名球会資格の200勝まで“マジック2”とした。チームは開幕から2カード連続の勝ち越しで首位を堅守した。
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巨人田中将の印象は初対面の時からガラリと変わった。昨年12月25日の入団会見。都内ホテルの会見場で背番号「11」のユニホームに袖を通し「まだまだできるんだということを証明をしたい」とやや硬い表情で言った。記者1年目の私は目の前のレジェンドの姿に身震いした。
2月のキャンプ中に見たのは必死にもがく姿だった。久保巡回投手コーチと連日、フォーム改造に着手。練習の合間には新しいチームメートと積極的にコミュニケーションを図った。「(環境が変わるのは)結構苦手です。得意ではないです」と話しつつ、輪に溶け込もうと苦心した。
登板5日前の3月29日、まい夫人の誕生日の際にはバースデープレートの写真をSNSに投稿。その時のことを取材しようと質問すると「野球の話ちゃうんかい」と笑い飛ばしながらも「家族でお食事に行きましたよ」と明かしてくれた。
平成から令和を代表する大投手から泥臭さ、時には人間臭さも垣間見た。日米通算198勝目の先も追い続けたい。【巨人担当=水谷京裕】