
大阪市中央区をホームタウンとし、Jリーグ入会を目指して活動するOSAKA CITY SCは3日、元プロ野球選手の糸井嘉男氏(43)がフィジカルアドバイザーに就任すると発表した。
OSAKA CITY SCは20年に発足し、今季J1から数えて“J7相当”の大阪社会人のプラチナリーグ(1部相当)を戦うクラブ。24年からは野球日本代表「侍ジャパン」のオフィシャルパートナーも務めるラグザスが親会社となり、強化を図っている。
3月23日まで行われた大阪社会人杯では、決勝で関西2部のルート11に惜敗。本気で目指していた天皇杯出場はかなわなかったが、さらなるチーム力アップのために、糸井氏の協力を得ることになった。
現役時代から肉体強化に取り組み“超人”と呼ばれた糸井氏の招聘(しょうへい)に、山地泰平代表は「よりエキサイティングな魅力あるサッカーを多くの方々へお届けできるよう、さまざまな視点からアドバイスをいただく予定です。今後のOsaka City SCの挑戦と進化に、どうぞご期待ください」とコメントを発表。糸井氏も「サッカーと野球は違う競技ですが“戦える身体”をつくるという点では共通しています。現役時代、僕はフィジカルの大切さを身をもって感じてきましたし、『強く・速く・しなやかに動ける身体づくり』にずっと向き合ってきました。これからはその経験を生かして、Osaka City SCの選手たちがもっとタフに、もっとキレのあるプレーができるように、しっかりサポートしていきたいと思っています。僕自身もサッカーに触れるのは新鮮で楽しみですし、皆さんと一緒に成長していけたらうれしいです。応援、よろしくお願いします!」と意欲をつづった。
将来的なスタジアム構想も持つ新興クラブは、他競技のスペシャリストの力も借りて、上位カテゴリーを目指してまい進する。