
<ブンデスリーガ:ドルトムント3-1マインツ>◇30日◇第27節◇ジグナル・イドゥナ・パルク
マインツのMF佐野海舟(24)はアウェーのドルトムント戦にフル出場した。ドイツ人MFアミリとともに豊富な運動量で中盤を支え、チーム最長の11・8キロを走った。だが、相手の高精度のCKで失点を重ね、試合は1-3で敗戦。7試合ぶりの黒星を喫した。
この日の佐野はボール奪取だけでなく、攻撃でも光るプレーを見せた。前半32分、右サイドから粘り強くボールをキープしてMFアミリにラストパス。アミリのシュートは相手DFにブロックされたが、そのこぼれ球を佐野が素早く回収。2次攻撃につなげた。
後半16分には自陣中央から力強いドリブルで持ち上がり、3人を振り切って敵陣ペナルティーエリア手前まで進出。FWブルカートにラストパスを送った。シュートにはたどり着けなかったが、佐野の推進力が光った。
今季はここまで開幕から27試合全てに先発。昨年9月20日のアウクスブルク戦からは24試合連続フル出場を続ける。残り7試合でチームは欧州チャンピオンズリーグ(CL)出場圏内の4位。ドイツ1部リーグで日本選手が全34試合先発となれば、82-83年にブレーメンの2位躍進に貢献したDF奥寺康彦以来、42シーズンぶり2人目の快記録となる。
試合はドルトムントが前半39分にFWバイアーのゴールで先制。同42分にはCKからMFエムレ・ジャンが頭で押し込んでリードを広げた。後半27分にもCKからバイアーが頭で決めて3-0。2、3点目とも191センチのDFシュロッターベックの高精度の左足キックから生まれた。同31分にマインツが一気に攻め込んでMFネベルのゴールで1点を返したが、そこまでだった。