
メジャー7年目を迎えるエンゼルス菊池雄星投手(33)が27日、敵地でのホワイトソックス戦で初めて開幕のマウンドへ向かう。試合開始予定は、日本時間28日午前5時10分。移籍1年目ながらワシントン監督ら首脳陣から絶大な信頼を受け、大役を託された。
菊池自身も周囲からの期待を意気に感じ、オフから春季キャンプにかけて、例年以上に自覚を持って調整を続けてきた。軸となる速球、スライダー、カーブに加え、シンカー気味のチェンジアップ、スイーパーを増やすなど、投球の幅を広げる工夫を凝らしてきた。オープン戦最終登板となった21日のロッキーズ戦では6回途中1失点と好投。「開幕に向けて、非常にいい準備がこの春を通してできたと思います」と、納得できる状態まで仕上がった。
ホ軍相手には、過去通算2勝2敗、防御率4・85。敵地シカゴでは厳しい冷え込みが予想されるため、菊池自身の希望もあり、この日移動したチームより1日早い25日に移動。同地の気候に適応するため、独自の調整を進めた。エ軍のエースとなった菊池が、飛躍の期待を背に25年の第1歩を踏み出す。(シカゴ=四竈衛)