
<イースタン・リーグ:巨人11-2オイシックス>◇26日◇ジャイアンツタウンスタジアム
土壇場の1軍切符は新人がつかんだ! 巨人ドラフト2位の浦田俊輔内野手(22=九産大)が26日、オイシックスとの2軍戦に「7番遊撃」で先発出場し2安打2打点1盗塁で大活躍。視察した阿部監督は試合後に「逆転で浦田が入ります。必要なピースになる」と開幕1軍を明言した。
持ち味のコンタクト能力と俊足が光った。第1打席はストライクの変化球を2球見逃してから146キロ直球を中前へ。第3打席では見逃した外角低めのスライダーをすくって、右前へポテンヒットを放った。第1打席の出塁後は続く浅野の初球で二盗に成功。「セールスポイントの足は今日も出せたのかな」と同点のホームも踏んだ。
一時は先行きが不透明となるも、なんとか滑り込んだ。11日ソフトバンクとのオープン戦(長崎)で盗塁を決めた際に左足首を打撲した。帰京後、約2週間リハビリ組で過ごし「自分に足りないものを故障期間に埋められた。体幹(トレーニング)を見つめ直したおかげで今日のヒットにつながったのかな」と進化は続く。開幕前から紆余(うよ)曲折を味わい「そういう経験があったからこその今の自分」。新人に怖いものはなし。すべてを経験値に変えていく。【佐瀬百合子】